酸性雨は,硫黄酸化物や窒素酸化物が,雨などに溶け込んで通常より強い酸性を示す現象であり,生態系や建造物への悪影響が問題となります。全国調査の結果では,国外(中国大陸)からの影響も指摘されています。本県のpH(年平均値)は,ほぼ横ばいで推移していますが,全国と同様にpH4から5の降雨が観測されています。
降雨pH値
区分 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | R4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島市 |
4.7 |
4.4 |
4.7 |
4.6 |
4.5 |
4.7 |
4.6 |
4.7 |
4.9 |
5.0 |
呉市 |
4.8 |
4.6 |
4.7 |
5.0 |
5.0 |
5.1 |
4.7 |
4.0 |
4.9 |
4.8 |
福山市 |
5.1 |
5.6 |
5.0 |
5.1 |
5.0 |
5.2 |
4.8 |
5.3 |
- |
- |
三次市 |
5.2 |
5.0 |
5.0 |
5.1 |
5.1 |
5.3 |
5.3 |
5.9 |
5.5 |
5.3 |
全国平均 |
4.78 |
4.78 |
4.83 |
4.90 |
4.88 |
4.93 |
4.93 |
5.01 |
5.07 |
全国平均の数値は,環境省モニタリング調査の全国平均値
pHとは、酸性かアルカリ性かの程度を0から14までの数値で表したもので、水素イオン濃度を表す単位。7が中性、数が小さいほど酸性が強く、数が大きいほどアルカリ性が強いことを示す。何も溶けていない水のpHは7.0で中性であるが、大気中の二酸化炭素が十分溶け込んだ場合のpHが5.6であるため、酸性雨はpH5.6以下となる。
自動雨水採水器の写真