11月24日(水)に,細川委員及び志々田委員が広島中央特別支援学校を訪問しました。
11月24日(水),細川委員及び志々田委員が広島中央特別支援学校を訪問しました。
広島中央特別支援学校は,県内で唯一視覚障害に対応している,見えない・見えにくい方のための学校です。
ここでは,自律し社会に貢献する人材を育成することを目標に,卓越した専門性に基づく一貫した視覚障害教育が行われており,幼児から成人の方が学習しています。
学校の説明を受ける中で,熱を与えるとその部分が膨らむように特殊な加工がされているカプセルペーパー,文字を拡大して見ることができるルーペなど,実際に日々の生活や学習で使用されている道具の紹介もありました。
この日は,リニューアルした図書室と日々の学習の様子を視察し,理療科による実習を体験されました。
図書室は,文部科学省が行っている「特別支援教育に関する実践研究充実事業」を活用し,令和元年度にリニューアルされました。リニューアルにより照明をLEDへ変えたり,くつろいで図書室を利用できるように床がカーペットへ変更されたりしました。また,図書室には,自分が読みたいスタイルで読めるよう読書を補助する機器も用意されており,利用者にとって居心地のよい空間となっています。
幼児が主に利用する図書室には,触って楽しめる絵本もありました。その中には,海田高等学校家政科の生徒からプレゼントされたものもあり,委員も,様々な触感を楽しんでいました。
(海田高等学校家政科からのプレゼントに関する記者発表資料はこちら⇒ リンク先 )
その後は,小学部5年生の算数の授業を視察しました。
教室に入ると,皆とても元気よく,自分の見え方も含めた自己紹介をしてくれて,実際に自分たちが日頃使っている道具の説明を実演を交えながらしてくれました。委員はその様子をとても嬉しそうに見ていて,気になったことについて児童へ積極的に質問されました。
最後に,高等部理療科の生徒による施術を受けさせていただきました。
両委員とも,施術してくれる生徒と心地よい会話も楽しみながら,しっかりと身体をほぐしてもらいました。
学校の視察を終え,委員は,
「図書室の本を見ても色々なものが用意されており,日々,自分の状況に応じて適切なものを選択し,活用しながら学習している姿が印象的でした。」
「こういった学校があるということを,もっと多くの方に知っていただきたいですね。」
と述べました。
⇒広島中央特別支援学校ホームページ http://www.hiroshima-sb.hiroshima-c.ed.jp/index.html