平成30年度第1回広島県教員等資質向上協議会の議事概要
1 実施日時・場所
(1) 実施日時
平成30年10月9日(火曜日)10時00分~11時30分
(2) 実施場所
県庁東館教育委員会室(広島市中区基町9-42)
2 主な議題
(1) 教育委員会事務局からの説明
(2) 協議
(3) 諸連絡
3 議事概要
1 事務局から,配付資料によって次の項目を説明した。
(1) 指標の策定計画に関する協議
(2) 指標の内容に関する協議(教頭)
(3) 指標の内容に関する協議(主幹教諭)
2 協議
(1)指標の内容に関する協議(教頭)
ア.区分「カリキュラム・マネジメント」の,推進するというのは何を推進するのか。また,「組織・環境づくり」に「校務・分掌を円滑に推進する」とあるが,分掌を推進するのか。何をということは分かりやすくしたほうがよい。
イ.組織・環境づくりのところで,「教職員と上手に」という言葉がどういう意味なのか。「上手に」ということは,上っ面という感じがする。例えば,「積極的にコミュニケーションを図る」,「教職員の考えを傾聴し」とするのはどうか。→言葉はもう少し踏み込んで洗練をしていく。
ウ.「新たな価値を創造する人材を育成することに向けた働きかけを行うことができる」とは,具体的どういうイメージなのか。人材育成の3点目のところで,「それに応じた研修を受講させることにより」と校長と同じだが,教頭がこれでいいのか。→「働きかけを行う」については,失敗を恐れず果敢に挑戦し続けるように,具体的に教職員に働きかけを行うことを考えている。研修を受講させるというところは,校長が人事評価を適切に行うため,教頭は,実際に個々の教職員をよく見て,見たところを校長と共有する必要があるため,「的確に把握し」という言葉を入れた。「研修を受講させる」というところは,検討する。
エ.カリキュラム・マネジメントの質の向上を図ること,マネジメントすることは,校長と教頭でまったく同じ役割でいいのかどうか。→教頭は自分で主体的にカリキュラム・マネジメントをするとあるが,勝手に教頭が校長の許可を得ずにされると困る。→検討する
オ.区分は,校長と同じでよい。
カ.事務局から教頭としてのキーワードとして,「補佐」,「整理・調整」,「指導助言」ということを挙げたが,「校長補佐」の具体的な動きが,「整理・調整」や「指導助言」になる。→「校長を補佐し」というところの具体的な中身が書けるような文章に改善していく。
キ.「地域とともにある学校」とあるが,県立学校の場合は,地域という部分が何を指すのか分からない。→その学校がどういう土俵,どういう相手に学校としてなりたっていこうとしているのかということを踏まえて,柔軟にそこの対象は考えて,協議会のメンバーを選び,地域ということを考えてくださいというのが国のスタンスであるようだ。→解釈を明確にするように。
(2)指標の内容に関する協議(主幹教諭)
ア.「コミュニケーションを図りながら,校務を整理し」となっているが,法的には一部の校務を整理するとなっていなかったか。→法を超えないよう整理する。
イ.授業の最初は,何を調整・進行管理することができるのか。→明確にするように。
ウ.主幹教諭の場合は,自分が命を受けたもので当てはまるものが指標になるという捉えでよいか。組織についても,どこを持つかによって捉えが違う。→校務の一部を調整・進行管理していく,その上においては次期管理職も踏まえて,高い視野をもったということで,一部を所掌するのではあるけれども,学校全体を見た中での進行管理を行っていくという意味合いを踏まえて,まとめているところではある。
エ.主幹教諭は,教諭の発展期は当然できなくてはいけないということを前提として整理したので,このようになっていると解釈しており,セットでみれば分かるが,主幹教諭の部分だけ単独でみると分かりにくい。教諭の発展期は当然満たしたうえで,主幹教諭として与えられた役割をきちんとできているかをどう表現するかである。生徒指導の所掌を担っていない主幹教諭は,どこまで生徒指導の進捗管理をするかという見方で見ると,この記述でいいのか。
オ.主幹教諭の授業に載せるものが,教諭の発展期よりも優れたものであるべきなのか。→授業ができない主幹教諭では困るけれども,指導教諭ほどのことを望む必要はない。教頭になるとその両方を踏まえていくというレベルでいい。
カ.命を受けて校務の一部を整理することと,授業等を行うことという話なので,その役割をどちらにも表すような形にする必要がある。命を受ければ,教諭の授業の役割と授業全体を整理する役割がダブルでかかってくるという形になってくるので,こっちをとりました,こっちをとりませんでしたということがこの文章の中で読めるかというと,難しい。
キ.主幹教諭を経て,教頭になるということがはっきりすれば,こういうところまで考えられるような主幹教諭が教頭になるということになるが,主幹教諭がすべて教頭にはなりませんということであれば,はたして上の部分まで必要なのかということになる。職階制の部分があいまいなので,難しいのではないか。
ク.校務の一部を整理して,そこに大事な役割があることをうまく表現できればよい。
ケ.こういうことができたら教頭になれるということはここには入れず,あくまで,主幹教諭に何を求めるのかが明確にされなくてはいけないので,そういう整理でいく。
コ.教頭のところは「校長を補佐する」ということと,「整理・調整」と「指導助言」としたときに,主幹教諭の場合は,「校長・教頭補佐」が一つのキーワードになる。次に,「主任等を取りまとめ」がきて,そして「校務の一部を整理する」ということがキーワードになる。教頭で3つのことをキーワードで作っていくのであれば,主幹教諭もそういったものをキーワードとして作っていかないと,どこにも「主任等を取りまとめ」ということがでてこない。そういった部分をキーワードにしていかないといけない。→法律上の整理を基に確認する。
サ.縦軸のもち方は,今のままでよい。
シ.人材育成のところでみたときに,その職責に応じた人材育成,役割があるので,校長をベースにして,それを実現するために,よりブレークダウンしたような表現にすれば,うまく当てはまる。例えば,主幹教諭であれば,新たな価値を創造する人材を育成するために,同僚の意見を傾聴するとか,ブレークダウンしたような書き方をすれば,整合性も取れていく。
ス.昨年,校長の暫定版を作っている。一つずつしか作っていないが,教頭,主幹教諭とブレークダウンする中で,当然,校長のところもつつかないといけないと思っている。