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平成30年度第2回広島県教員等資質向上協議会の議事概要

1 実施日時・場所

(1) 実施日時

     平成30年12月21日(金曜日)14時30分~16時30分

(2) 実施場所

   県庁本館403会議室(広島市中区基町10-52)

2 主な議題

(1) 教育委員会事務局からの説明

(2) 協議

(3) 諸連絡

3 議事概要   

1 事務局から,配付資料によって次の項目を説明した。

(1) 指標の内容に関する協議(教頭中心)

(2) 指標の内容に関する協議(主幹教諭中心)

 

2 協議

(1)指標の内容に関する協議(教頭,部主事)

ア.前回から変更されているコミュニティ・スクールという言葉についてであるが,コミュニティ・スクールについて,広島県は非常に少ないので,近い将来,そこに踏み込んでいくということで,考えているのか。

→コミュニティ・スクールについては,学校評議委員,学校関係者評価委員で,学校だけでの評価でなく,学校を取り巻く関係者の意見を踏まえながら進めていくということであるが,今の時代は,多様なニーズがあり,学校への要望や期待がある。学校が受けとめる軸をしっかりともって,学校の経営方針を地域,保護者にしっかりと理解をしてもらうということが必要だということで,コミュニティ・スクールの導入という部分についても検討をしている。

 

イ.部主事とはどういう位置付けか。教頭は,校長を補佐するということであり,主幹教諭も校務の一部を整理するこということであるが,法的には職務命令権がある。そうしたときに,すべて教職員に対して指導助言するという言葉でまとめられて,柔らかいと思うが,県がどのように考えるかで,きつい言い方で指示及び指導助言できるとかと,踏み込んだ表現ということもあると思うがどうか。

→部主事という位置付けは,基本的に管理職としての位置付けをしている。考え方は,特別支援学校で,小学部から高等部,学校によっては,幼稚部から高等部までが一つの学校にある中で,児童生徒をきめ細かく把握をして,それに対する教育活動を実施していくというあたりで,それぞれの部をつかさどる管理職として位置付けている。基本的に指導助言というところは,管理職として,職命も含めての意味合いも含めているので,指示というところまではしていない。当然,所属職員であるため,一人一人の思いを受け止めた上で,学校の教育方針として,そういったところを一緒にやっていこうという意味合いがある。

 

ウ.カリキュラム・マネジメントのところで,カリキュラムと教育課程という言葉が混在している。特色あるカリキュラムは,特色ある教育課程としたほうがよいのではないか。

→このことについては,ワーキンググループでも議論になったところで,教育課程ではなく,カリキュラムという言葉を使った理由は,教育課程については,総合的に組織した各学校の教育計画であるが,学習指導要領に書いてあることから,計画のPの段階と捉えられがちである。一方,カリキュラムについては,全体計画にとどまらず,実施のところも含む概念と捉えており,できればカリキュラムという言葉を使いたいところであるが,ここについては,いろいろな考え方があると考えるので,御意見をいただきたい。

 

カリキュラムという単語が何を意味するのかは,人によって解釈が違ってしまうのではないかということを恐れている。

→国はカリキュラム・マネジメントという言葉を使っている。我々もカリキュラムと言うが,カリキュラムは教育課程である。同じ4,5,6の枠の中で,5番,6番は教育課程となっているので,4番も教育課程としてもいいのではないか。

 

あえて使い分けてあると,意味が違うのかとなる。

 

エ.人材育成の9番のところで,以前は,「それに応じた研修を受講」としていたものが,「Off-Jt,Ojt」と分類されている。ここまでいるのか。

→ここについては,研修を受けさせるというのが,抽象的であるという意見をいただいたので,それぞれに応じた研修ということも大事だけれども,組織的なOjtも必要だということも表現したほうがよいのではということで,修正している。

 

(2)指標の内容に関する協議(主幹教諭,指導教諭,養護教諭及び栄養教諭)

ア.主幹教諭に関して,一部を担当するということで,その文言は修正されているが,学校によって,担当することが違うということで,一般的には,教務関係,生徒指導関係,進路指導なども入ってくると思うが,養護教諭,栄養教諭も主幹教諭としてもよいということでよいか。

→基本的に,高等学校では6学級以上の学校に主幹教諭を配置している。中規模以上の大規模校に主幹教諭がいる。その主幹教諭が進路指導を中心に,進路指導と教務を所掌するとか,生徒指導と教育相談を所掌するという主幹教諭もいる。学校の特色,課題をどのように組織として対応していくかという位置付けで,ある意味,人で組織をする場合もあるが,いろいろなパターンがある。

 

組織環境づくりの下2つが今回新たに表現を工夫して入れたもので,それにいろいろなことが集約されている。命を受けた校務における当該学校の課題を把握しというのが,進路指導なら進路指導,生徒指導なら生徒指導ということで,表現の工夫をされたところと解釈している。それぞれごとに書くと,たくさん書かないといけない。

→主幹教諭の区分のところに,授業,生徒指導とだけ入れてしまうと,最初からここに養護教諭と栄養教諭が入らないことを前提に作っているかのような誤解が生じることもあるので,再度,表現の仕方を検討する。

 

イ.教頭は,養護教諭,栄養教諭もあった。それはまだ道はあるのか。主幹教諭について,あり得るのであれば,誤解されないように。

→例えば,主幹教諭の授業,生徒指導で同様となっているところを,養護教諭指標の,栄養教諭指標の,と入れるかどうかだと思う。

 

シンプルにやっていって,ここが基で,ここの部分はより強く求められるというようにしたほうがよいと思う。区分の表は,いいと思う。

 

ウ.養護教諭と栄養教諭に関しては,養成大学の意向は聞いているか。養護教諭,栄養教諭については,学校数が少ないので,教員養成大学の意見も聞き,確認してもらいたい。

→養護,栄養の指導主事が,大学関係者と連携をとりながら行っている。

 

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