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令和7年12月10日(水)に、細川委員が尾道市立高西中学校を訪問しました。
令和7年12月10日(水)に、細川委員が尾道市立高西中学校を訪問しました。
高西中学校は、「自立・協働・創造~静まるときは整然と はじけるときは思い切り~」を学校教育目標に掲げ、生徒一人一人が主体的に学ぶ環境づくりに取り組んでいます。
その取組の一つとして自由進度学習があります。
今回は、自由進度学習の授業見学として、1、2年生の数学、理科、保健体育、家庭科、英語の各授業の様子を視察しました。
数学では、教室内には生徒が聞きたいことが共有できる質問コーナーや問題を解くためのヒントが至るところに掲示されており、それらを活用したり、生徒同士が教えあいながら生徒達が個人ワークを一生懸命取り組む姿がありました。
理科では、まず先生が「学びの共有」として、生徒の良かった学習方法を共有していました。その後は、提示された課題に対して、それぞれの学習場所でチームで話し合いヒントを探しながら課題に取り組む姿、一人で真剣に取り組む姿など様々な様子が伺えました。
保健体育では、マット運動の課題に対して、生徒一人一人が何をすべきかを考え、自ら体を動かしていました。その中で、互いに教え合ったり、動画を撮って自分の体の動きを見たりしている様子が伺えました。先生は、各場所を回って悩んでいる生徒に動きを教えたり、見学をしている生徒に声かけをしたりと、自由進度学習においても、誰一人取り残すことなく、授業を展開している様子が印象に残りました。
家庭科では、身の回りの契約や消費について学んでいました。アクティブコーナーでは、契約の成立がどのタイミングで成立するのか、クイズ形式で問題を解いたり、実際に商品を使った疑似購入体験など、生徒が体験できる仕組みが整っていました。また、意見の共有をシールや付箋を使って行っていたり、身近なキャッシュレス決済を掲示していたりと、生徒視点の授業づくりが行われているのが、生徒達が主体的に取り組む理由の一つになっていると感じました。
英語では、主に3つの部屋に分かれて、生徒が学習をしていました。スタジオルームでは、音読やプレゼンの練習。プラクティスルームでは、グループで課題学習。サイレントルームでは、自主学習のように、今自分に必要な学習方法で学習をしていました。分からないことがあれば、廊下にも机が置いてあるため、そこで生徒同士教え合う姿を見かけることもできました。教室や廊下の至るところに、キャラクターやイラストを用いて、英語を身近に学べる仕組みがあるのも印象的で、先生方の様々な努力が伝わりました。
授業見学の後は、研究主任の方から学校教育研究の取組について説明を受けました。
高西中学校は、特別支援教育の考え方を生かした個別最適な学び推進プロジェクト校として、令和4年度から段階的に取組を進められてきました。そして、自由進度学習を進めるにあたって、その教科を得意とする生徒もそうでない生徒も、意欲をもって学ぶことができる環境づくりと協働的な学びができる学級集団づくりに力を入れられているそうです。
自由進度学習を取り入れたことによる効果としては、一斉授業の際にも生徒が「先生、これしてもいい?」といった積極的な声が出るようになった、学力が伸び悩む生徒が自ら相談をするようになったなど、自立した生徒が増えたという声が挙げられました。先生方は、一斉授業においても自由進度学習の考え方を生かした授業づくりに取り組まれているとのことで、例えば、数学の授業においては、要点は授業の冒頭に伝え、その後、個人ワークの時間とし、早く終わった生徒は次の課題へ進んだり分からない人に教えたりするなど、生徒に判断をゆだねるということが増えたそうです。また、生徒理解が進んだという声もありました。
細川委員からは、「自由進度学習と一斉授業の割合の調整が難しいですね。」といった感想を述べられました。校長先生からは、「生徒の学ぶ意欲を高め、自立した学習者を育てるために、教員としての専門性と使命感を高め、教員自身も主体性を発揮できる組織を目指していきたい。」と語っていただきました。
↠高西中学校ホームページ









