丘陵上に作られた、直径46m、高さ6mの円墳で、浄楽寺古墳群(116基)の中で最も大きな古墳です。
墳丘は丘陵から約1.5m上の部分に幅2.5mの段がついており、段から下は地山を削って形を整え、段から上は土を盛って造られています。盛土の斜面には、砂の流失を防ぐために葺石がぎっしりと敷きつめてあります。段部と墳頂部端には約1m間隔で円筒埴輪がめぐり、家形埴輪の破片も採集されています。
墳頂部のほぼ中央には木棺のまわりを粘土でつつんだ粘土槨と呼ばれる埋葬施設2基が頭部を南東に向けて、並んで見つかりました。北側の粘土槨は、長さ4.2m、幅0.6mで床面には礫が敷きつめてあり、中から鉄鏃3、刀子2、鉄片3が出土しています。南側の粘土槨は長さ2.4m、幅0.4mで中からガラス小玉約100、メノウ勾玉2が出土しています。