丘陵上に造られた直径29.5m、高さ(東側)4.0mの円墳で、墳丘西斜面には土砂の流失を防ぐための葺石が見られます。
墳頂部には長さ3.08m、幅0.45~0.7m、深さ0.45mと大型の箱形石棺が南東-北西方向に造られています。石棺は蓋石に10枚、北側側石に10枚、南側側石に9枚、東西両小口石に各1枚の板石を用いてあります。蓋石と蓋石のすき間には白色粘土で目張りした部分も見られました。
石棺からは人骨や副葬品は出土していませんが、内部は朱で赤く塗られ、床面には厚さ8cmにわたって礫が敷きつめられていました。古墳のまわりには、幅6.5mの周溝がめぐります。