この住宅は,世羅郡世羅町にあったものを解体し、保存するため、移築・復原したものです。江戸時代のはじめ頃(17世紀中頃)の建築で、古い農家の姿をよくとどめています。
柱は同じ太さの角材で、釿削り後、台鉋で仕上げられており、もとは長押(なげし)はなく、厚鴨居(あつがもい)を使うなどの古い形式を残しています。また、土間とおきまの間を板戸とこうし窓で仕切り、納戸も片引戸を使うなど、閉鎖性の強い構造になっていました。
現状はその後の生活の変化に合わせて改造されたものでその状況を尊重して復原したものです。
けた行 14.9m はり幅 9m
面 積 134.1平方メートル(約40坪)