研究員日記 令和7年4月~
農業技術センターの研究員って、どんなことをしてるの? 何を感じているの? 職場あるあるは? センターのできごとをすこ~し紹介します。(過去の記事はこちら)
令和7年度
4月~6月|7月~9月|10月~12月|1月~3月
令和7年5月14日 足場管ハウス導入現地視察
研究員日記にもたびたび出てくる足場管ハウスの現地技術指導に同行しました。センター職員とハウス建設の技術移転を行った企業とともに生産者へ灌水センサーの設置、設定方法、灌水操作機の操作方法など丁寧に説明していました。職員が生産者、企業とフレンドリーな関係を作っていることが分かり、大変有意な視察でした。これからも生産者ニーズをくみ取り、成功までの支援を続けていってほしいと思います。(センター長)
令和7年5月15日 オグロシギ
少し前になりますが、5月上旬に、オグロシギ5羽が農業技術センターの水田で羽を休めていました。
この鳥は、冬は、暖かい東南アジアで、夏は涼しいカムチャツカで過ごしており、春と秋の渡り(移動)の時期に、日本を通過します。全員無事に避暑地につけますように。(栽培技術研究部 K)
令和7年5月12日 水稲原原種の播種
水稲にはたくさんの品種があります。よく知られているのは「コシヒカリ」でしょうか。品種がもつ『おいしい』とか『収量が多い』といった特性は、突然変異や自然交雑で経年変化してしまいます。そこで、センターでは純粋な品種特性を維持するため、原原種(げんげんしゅ)の生産を行っています。突然変異個体や罹病個体を除去する必要があるため、原原種は1本植えで栽培されます。そのため播種も手作業で丁寧に1粒ずつ播種されています。(技術支援部 S)
令和7年5月8日 調査の始まり
いよいよ、水稲の調査が始まります。調査圃場に植えられる稲の苗が順調に育っています。田植が終わった調査圃場では、畔波で仕切った調査区が設置されました。また、予察灯(よさつとう)を用いた水稲の害虫の発生調査が始まりました。光に集まる虫の習性を利用して害虫を誘殺し、その数により害虫の発生数や発生時期を推定しています。(技術支援部 S)
令和7年5月7日 にぎやかな田植え
広島県には「壬生の花田植え」というユネスコ無形文化遺産があります。花田植えでは、太鼓をたたき、笛を鳴らして、田植唄を歌いながら大勢で大変にぎやかに田植えを行います。
生産環境研究部の田植えも、壬生の花田植えさながらのにぎやかな田植えです。カラオケ好きな職員が歌を歌い、にぎやかな田植えとなります。
大変な作業こそ、明るく楽しく作業しています!(生産環境研究部 かわせみ)
令和7年5月1日 虫捕り
病害虫研究部門の本所一元化により4月から果樹担当の研究員2名が生産環境研究部に仲間入りしました(研究員日記 令和7年4月2日 令和7年度がスタートしました 参照)。そのうちの一人、若きエースT研究員が実験に使う虫を捕りに行くというのでお供に。ターゲットは美味しい果実に吸汁害をもたらすアケビコノハ(センターニュースNo.139 果実吸蛾類防除技術に関する研究に着手しました 参照)、幼虫はその名のとおりアケビの葉を食べて大きくなります。
まずはアケビを見つけます。アケビはつる植物なので高いところまで生えています。目を凝らしてじっくり観察、緑~黒い幼虫を見つけたら、脚立にのぼり、高枝切りばさみでつるを切断、捕虫網でキャッチ、獲物か確認、という流れで、私は下でシャーレにアケビの葉を入れて待ち受けています。今日はなんと今シーズン最多の7匹も採集できました(初心者の私も1匹発見)。実験準備に頑張っています。(生産環境研究部S)
令和7年5月1日 5月になりました
5月になりました。ゴールデンウイーク、みなさまいかがお過ごしでしょう?農業技術センターはカレンダーとおりに動いています。ほ場では、水稲原種の作付け準備をはじめ、研究準備が着々と進められています。センター内の庭木や遊びに来る鳥たちも麗らかな日を楽しんでいます。(技術支援部 O)
令和7年4月25日 カワセミ
果樹研究部に出張したところ、水辺になにやら青い影が。注意深く近寄ると、鮮やかな体色のカワセミが一休みしています。本所から車で約40分、気候も違えば生態系も違うのだなと感じました。(技術支援部 O)
令和7年4月23日 第百二十回広島県清酒品評会開催
広島県清酒品評会褒章状授与式にお招きいただきました。県内の酒造会社から出品された、自信の清酒の中から、上位3位の優秀な清酒が選出され、蔵元および杜氏さんが褒章状の授与を受けられました。
昨年は、非常に暑い年のため、硬めで溶けにくい米であったので、造りにご苦労されたと思われますが、おいしいお酒を造っていただきました。
農業技術センターでは高温で登熟しても見た目の品質や溶けやすさが変わりにくい、高温登熟耐性品種「広系酒45号(萌えいぶき)」をはじめとする県独自酒造好適米品種を育成し、県内酒造会社に貢献しています。(栽培技術研究部 K)
令和7年4月22日 不耕起圃場は花盛り
耕起をしていない圃場でムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)の群落を見つけました。紫色の奇麗な花です。近くには種をまいたこともないのに、レンゲも咲いています。上空では、ヒバリの声もしています。
当センターも水を張った圃場が増えてきました。だんだんと田植え本番の季節が近づきます。(栽培技術研究部 K)
令和7年4月18日 シーズン到来!
水稲原種の作付け準備が始まりました。近隣の農家さんと水の需要が重ならないよう、農業技術センターは半月早く作業に取りかかります。代掻きは大型のトラクターを使っても、上手な方で約100分/30アールかかるとのことで、なかなか大変な作業です。安全第一で作業にあたってもらっています。(センター長)
令和7年4月17日 春の圃場(ほじょう)
今日は暖かい日です。春の圃場の一部をご紹介します。麦は順調に穂をのぞかせています。アスパラガスは「食べるには長すぎる」サイズになっていますが、食べるのではなく、立茎といって、このまま伸ばして茎と葉になるからです。田んぼは湛水され代掻きを待っています。(技術支援部 S)
令和7年4月16日 試験設計検討会の重要性
今年度の試験設計検討会が4月14日と15日の2日間にわたって開催されました。検討会では、試験の最終目標や単年度達成目標の妥当性、目標達成に向けた計画の適切性、研究方法の論理性などが熱心に議論されました。
センター長の挨拶でも述べられたように、試験設計の誤りは結果にも影響を及ぼします。そのため、多角的な視点から建設的な意見やアドバイスが交換されました。指摘事項は研究部で再度検討され、今年度の試験が円滑に進行するよう準備が進められています。(技術支援部O)
令和7年4月9日 農業技術センターの春
農業技術センター本所(東広島市八本松町)では、桜が満開になりセンターを彩っています。広島市内よりも少し遅れての満開です。新年度が始まって間もないですが、圃場では研究のための準備が進められており、職員が忙しそうに作業を進めています。(技術支援部O)
令和7年4月2日 令和7年度がスタートしました
令和7年度がスタートしました。1名の新規採用職員を迎え、新しい体制で業務にあたります。特に今年度から本所と安芸津に分かれていた病害虫研究部門を本所に一元化し、現場課題の解決、人材育成に取り組んでいきす。
昨年度は夏から秋にかけての異常高温、カメムシ被害、晩秋の長雨など、露地のほ場は経験したことない栽培環境で、これまでのやり方が通用しなくなっていることを痛感しました。今年度は人にとっても植物にとっても許容できる範囲で季節が進んでいってほしいものです。(センター長)
令和7年4月2日 桜が開花しました
桜がつぼみから開花し、小鳥たちのさえずりが春の訪れを告げております。人事異動などもあり少し慌ただしい日が続きそうですが、桜の花びらが舞う春の日々を楽しみたいと思います。みなさまも、ぜひ桜の花が彩る春を存分にお楽しみください。(技術支援部O)
令和7年4月1日 新年度が始まりました
本日より新年度が始まりました。各研究部でも本日より新しい体制で業務を始めております。本日は職員同士の顔合わせや、新規採用者、異動されてこられた職員へのセンター紹介など、慌ただしくなっています。
研究員日記も新年度になりました。過去の記事はこちらからご覧いただけます。いつも研究員日記をご覧いただいている皆様、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。(技術支援部O)
【過去の記事】
注)作成当時の技術や知見のため現在には適用できない情報、当センターや関連企業で対応できない情報も含まれていることをご了承ください。
平成26年度| 平成27年度| 平成28年度| 平成29年度| 平成30年度| 平成31年度| 令和2年度| 令和3年度| 令和4年度|令和5年度|令和6年度
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)