研究員日記 令和8年4月~
■令和8年4月~6月
令和8年6月1日 麦秋
今日は六条大麦の収穫です。鳥除けネットを外し、コンバインで刈り取ります。明日から台風が来るため、今日収穫しないと品質が落ちてしまいます。この時季は毎日天気予報を見ながらの作業になります。
麦の収穫期を麦秋と言います。麦の収穫期は初夏なので、秋というのは変な感じはしますが、麦秋は俳句の夏の季語にもなっています。今年は3月から4月に雨が多く、病気の心配をしましたが、4月後半から5月に天候に恵まれたのと職員の努力もあって原種として、良い品質の種が収穫できそうです。(センター長)
▲大麦畑の様子
▲黄金色に染まる大麦
令和8年5月29日 広島県発祥のイチジク「桝井ドーフィン」
イチジクは主に愛知県から西の地域で栽培され、近畿地方が生産量の半分を占めています。広島県の生産量は全国第8位で主に尾道市で生産されています。
イチジクの流通量や栽培面積で一番多い品種が「桝井ドーフィン」です。「桝井ドーフィン」は現在の広島県廿日市市出身の桝井光次郎氏が1908年にアメリカから持ち帰った枝を挿木し、育成したのが始まりです。その後1914年に農業技術センターの前身である広島県農事試験場がドーフィンという品種であると同定し、その後「桝井ドーフィン」の名前で広く流通し、現在に至っています。
この度、有限会社桝井農場様から桝井光次郎氏の功績とそれを称えた元広島県知事竹下虎之助氏の記念の石碑をお二人にゆかりのある農業技術センターにご寄付いただきました。その歴史を職員や来所者に広く知っていただける機会になればと思っています。(センター長)
▲石碑の様子
▲石碑の説明文
令和8年5月20日 水稲の手植え作業(奨励品種決定調査)
皆さんは水稲の「手植え」を経験されたことはありますか?
写真は「奨励品種決定調査」に関わる田植えの様子です。
広島県で栽培される稲・麦・大豆の種子の大部分は、当センターで生産された種子が源流になっています。当センターで栽培される種子は、栽培のしやすさ、品質、収量性が優れていると調査で認められた「奨励品種」です。その奨励品種は、ずっと同一のものではなく、毎年の奨励品種決定調査によって優れた品種へ変更されます。
この調査は、多くの品種を比較するため、機械ではなく手植えで田植えを行います。
私も小学生以来の手植えを経験しました。田んぼの中はぬかるんでいて、歩くだけでも精一杯でした。60年前までは、ほとんどの田植えが人力で行われていたことを考えると、田植え機の発明は偉大だなぁと身をもって感じました。(技術支援部SS)
▲田植えの様子
令和8年5月13日 イチゴ・トマトの栽培が始まりました
GWが明けて、野菜の栽培が本格的に開始しました。
栽培技術研究部では、アスパラガス・イチゴ・トマトを現在、栽培しています。
「この季節からイチゴ栽培始めるの?」と思われる方もいるかもしれません。通常、イチゴと言えば、クリスマスからGWまでが一般的な収穫時期です。ですが、下の写真のイチゴは「夏イチゴ」と言って、主に真夏に収穫するために栽培します。夏イチゴ産地で栽培されたイチゴは、主に洋菓子店などに出荷され、消費者の方に届けられています。広島県には西日本で有数の夏イチゴ産地が庄原市にあります。
この夏に購入するショートケーキの上にのっているイチゴは、もしかしたら広島県産かも?(技術支援部SS)
▲夏イチゴの生育状況
▲大玉トマトの生育状況
令和8年4月20日 水稲原種(げんしゅ)増殖のための種まき
令和5年6月20日の研究員日記でご紹介したとおり、広島県の水稲奨励品種は原々種(げんげんしゅ)→原種(げんしゅ)→一般種子の3段階で種の量を増やし、県内農家に安定的に種籾を供給しています。このうち、原々種と原種の増殖を農業技術センターが受け持っています。
写真は原種の播種作業の様子です。
播種作業は、他の品種の種が混入することがないよう、細心の注意をもって行われます。
広島県の水稲奨励品種は17品種あるので、品種が替わるごとに、作業場をほうきや掃除機で掃除するとともに、播種機や土詰め機などの機械を分解掃除して、次の品種の種まきに移ります。(栽培技術研究部K)

▲播種機を使って種まき
▲種が混ざらないように使用機械を清掃中
令和8年4月17日 IWC2026 HIROSHIMA ご存知ですか
「IWC」とは?ネット検索するとほぼ時計メーカーしか出てきません。国際捕鯨委員会が思い浮かんだ人もいるでしょう。
実はこれ、ワインなどお酒の審査会で、世界で最も影響力のあるコンテストと言われるInternational Wine Challengeのことです。この中に日本酒(SAKE)の審査部門(2007年~)があります。今年は5月18日から21にかけて東広島市で審査会が開催され、全国から数多くの日本酒が出品され、最高賞である「チャンピオン・サケ」を目指します。広島県からも多数出品されることを期待し、農業技術センターが育成した酒米「千本錦」を使って食品工業技術センターが育成した酵母で醸した地元日本酒が選ばれたらもう最高。出品される酒蔵さんのご健闘を祈っています。(センター長)
’IWC2026「SAKE部門」ひろしま’の詳細はこちら!!(一般向けの試飲イベントもあります)

令和8年4月16日 代かき(しろかき)真っ只中
5月の田植えに向けて、作業が進んでいます。
現在は、種まきと並行して、代かき作業が行われています。
水を張った田んぼをトラクターにつけたロータリー(土を撹拌するための刃が沢山ついています)で土をかき混ぜることで土塊を小さくして、水持ちをよくします。
通常、荒代(あらじろ)と本代(ほんじろ)の2回代かきを行い、田んぼを均平にします。一つの田んぼの中で高低差があると、田植えをした時に、低いところでは、苗が水の中に沈んでしまい、生育が悪くなったり、枯死してしまいます。また、高い部分では、雑草が繁茂して、水稲の生育が悪くなってしまいます。
このように、代かきは、水稲の均一な生育を実現させるために不可欠な作業です。(栽培技術研究部 K)

▲田んぼへの水入れ

▲代かきの様子
令和8年4月7日 早い?田植えが始まりました
新年度が始まり1週間が経過しましたが、当センターでは田植えの時期を迎えました。
稲に詳しい方は、「時期が早いのではないか?」と感じるかもしれません。当センターが所在する東広島市では、5月上旬頃から田植えが始まるのが一般的です。
今回植え付けた稲は、新たな農薬の登録に必要なデータを取得するために栽培しています。そのため、「あえて早い時期に田植えして、厳しい環境で農薬の効果を確認するんだよ」とベテラン研究員から教わりました。
稲が順調に成長することを願っています。(技術支援部SS)
▲職員で田植機を囲みながら、機械の調整中

▲田植え中(苗を一直線に植えるのが意外と難しい、、)

▲植え付けられた稲
令和8年4月3日 桜の開花状況
昨日から新年度が始まりました。新しく転入や異動してきた方々、そして新規採用者の皆さんとの顔合わせも無事に終わり、フレッシュなメンバーで新体制の仕事がスタートしています。職場には新鮮な空気が流れ、気持ちも引き締まる思いです。
また、敷地内の桜もまもなく見ごろを迎えようとしています。今年は例年より開花が早く、広島地方気象台の発表によると、広島市内の桜は3月19日に開花し、昨年より7日も早く、観測史上2番目の早さだったそうです。
当センターの桜は標高が少し高いためか、広島市より少し遅れ、3月29日頃に開花しました。これからの短く貴重な桜の季節、みんなで存分に楽しみたいと思います。(技術支援部O)

▲2025年4月の桜

▲2026年4月の桜
令和8年4月1日 新年度が始まりました
本日より新年度が始まりました。いつも研究員日記をご覧いただいている皆様、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。年度が変わりましたので、研究員日記のページも新しく更新しました。過去の記事はこちらからご覧いただけます。
また、各研究部の研究員情報や、センター長あいさつも更新しましたので、ぜひご覧ください。研究員日記では、今後も「リアルな農業技術センター」の情報発信に努めます。(技術支援部O)
【過去の記事】
注)作成当時の技術や知見のため現在には適用できない情報、当センターや関連企業で対応できない情報も含まれていることをご了承ください。
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