大気環境中のアスベスト濃度をモニタリングするとともに、アスベスト飛散防止のため発生源周辺のアスベスト濃度調査を実施した。
一般環境(定点モニタリング) |
6市町 |
||
発生源周辺 | 建築物及び工作物のアスベスト除去工事現場 |
9施設 |
16施設 |
廃棄物処理施設 |
7施設 |
(3) 調査時期 : 令和3年4月~令和4年3月
(4) 採取期間 : 一般環境及び廃棄物処理施設は3日間、除去工事現場は1日間
(5) 調査項目 : 大気1リットル中のアスベスト濃度(本/L)
各測定地域におけるアスベスト濃度は、次のとおりです。
全地点において、敷地境界基準値※(アスベスト繊維10本/L)以下でした。
※大気汚染防止法に基づく特定粉じん発生施設(石綿製造工場等)に対する敷地境界基準
区 分 | 測定場所 | 地点数 |
総繊維数濃度 (最大値)(注1) |
アスベスト濃度 (最大値)(注2) |
|
---|---|---|---|---|---|
一般環境 |
幹線道路沿い |
下記のとおり |
4 |
0.66 | ― |
工業地域 |
4 |
0.56 |
― | ||
都市地域 | 2 | 0.45 | ― | ||
農村地域 | 2 | 0.22 | ― | ||
発生源周辺 |
アスベスト |
排気装置排出口及び 除去工事場所付近 |
14 |
2.6 | <0.043 |
敷地境界周辺 |
13 |
0.85 |
― | ||
廃棄物処理施設 |
処理施設周辺 |
7 |
0.91 | ― | |
敷地境界周辺 |
14 |
0.80 |
― |
(注1) 位相差顕微鏡法による、アスベスト以外の繊維を含む濃度
(注2) アスベスト繊維の(アスベスト以外の繊維を含まない)濃度
総繊維数濃度が1(本/L)を超えた場合にアスベストの同定を行い、当該濃度を算出する。
区分 | 市町 | 測定場所 |
総繊維数濃度 (平均値)(注3、4)
|
---|---|---|---|
幹線道路 沿い |
海田町 |
安芸消防署駐輪場 |
0.45 |
安芸消防署正面入口 |
0.58 | ||
三原市 |
三原宮沖町国道2号線近傍 |
0.44 | |
三原宮沖町背後地 |
0.20 | ||
工業地域 | 北広島町 |
県営千代田工業団地(1) |
0.39 |
県営千代田工業団地(2) |
0.20 | ||
府中市 |
府中市鵜飼工業団地中心部 |
0.098 | |
府中市鵜飼工業団地汚水処理場 | 0.13 | ||
都市地域 | 東広島市 |
西条小学校大気測定局 |
0.16 |
県東広島合同庁舎 |
0.10 | ||
農村地域 |
三次市 |
林業技術センター大気測定局 |
0.10 |
林業技術センター敷地内 |
0.11 |
(注3) 位相差顕微鏡法による、アスベスト以外の繊維を含む濃度。
(注4) 繊維が検出されなかった検体を含む場合の平均値の算出方法
不検出の検体の濃度を、100視野※で1本検出された場合の濃度として、幾何平均を算出した。
(※直径300μmの顕微鏡視野を1視野とした100回分の視野数)