干潟の入り口の河口部では,多数のハクセンシオマネキが出迎えてくれました。
地元の県立忠海高等学校をはじめ,県内の大学生などが調査に参加しました。
潮が一番引く時間(午後5時)の2時間半前に現地に集合し,最初に調査の概要,調査方法,熱中症対策などの注意事項,班編成などについて説明をしました。
潮が引いている途中なので,川の端を伝って干潟に進入しました。
今回の調査の特徴が,20m間隔のブロック割りです。調査範囲が調査員に一目で判別できるように,旗を立てました。(赤丸が旗の位置)
干潟の基質(礫,砂,泥などの割合)の分布を,調査員が一列に並んで調べています。
スナガニやハクセンシオマネキの生息数を調べました。カニは近づくと穴の中に隠れてしまいます。そこで,50cm四方の枠の中にある穴を数えて,生息密度を計算し,基質ごとに生息分布を調べました。
この他に,20cm四方で深さ20cm程度を掘って,アサリや底生生物の数を調べるコードラート調査も行いました。
広島県が選定した水の汚れを示す環境指標生物を中心に,一列に並んで生息数を数えました。
高校生は,潮上帯付近ではカメノテとマツバガイを,潮下帯付近ではオオヘビガイ,ヒジキ,アナアオサの調査を担当しました。
大学生には,環境指標生物のうちケガキやマガキ,ムラサキイガイなどの群生する生き物を担当しました。
50cm四方の枠を使って被覆度(単位面積あたりの覆っている割合)を調べました。
ムラサキイガイはほとんど見当たりませんでした。
この他に海浜植物なども調べました。最後に調査を通じて,参加者の感想や意見交換も行いました。今回の意見を参考に調査方法の改良を検討していきます。
調査地点 | 竹原市賀茂川河口部周辺(ハチの岩) | 調査日時 | 平成19年7月31日(火曜日) 15時00分から18時00分 |
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指標生物名 | 点数 | チェック | 指標生物名 | 点数 | チェック | ||
ケガキ | 20点 | ○ | ヒジキ | 10点 | ○ | ||
アオガイ | 19点 | × | オオヘビガイ | 9点 | ○ | ||
ムラサキインコガイ | 18点 | × | イボニシ | 8点 | ○ | ||
イロロ | 17点 | ○ | ヒザラガイ | 7点 | ○ | ||
イワヒゲ | 16点 | × | アナアオサ | 6点 | ○ | ||
クロフジツボ | 15点 | × | マガキ | 5点 | ○ | ||
カメノテ | 14点 | ○ | ムラサキイガイ | 4点 | × | ||
イシゲ | 13点 | ○ | シロスジフジツボ | 3点 | ○ | ||
マツバガイ | 12点 | ○ | ツノマタ(褐色タイプ) | 2点 | × | ||
ウミトラノオ | 11点 | ○ | タテジマフジツボ | 1点 | × | ||
チェック欄の○印の数(N) | 13 | <評価> 1 きれいな海(76点から100点) 2 少しよごれた海(51点から75点) 3 よごれた海(26点から50点) 4 大変よごれた海(0点から25点) |
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○印の点数の合計(T) | 135 | ||||||
平均点(T÷N) | 10.4点 | ||||||
評価点(平均点×8) | 83.1点 | ||||||
評価 | 1 |
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