2024年8月28日、iti SETOUCHIにて、「社会全体で子育てを支えるってどういうこと?」をテーマに、第5回車座会議を開催しました。
会議の議題は「子育てを社会全体で応援していく事が必要か?」「子育て支援策の強化のため、追加の税負担をどう考えますか?」。
広島県民の皆さまにご参加いただき、課題や提案などについて意見をいただきました。
司会
広島ホームテレビアナウンサー 吉弘翔さん
参加者
子育て経験者 松田典子さん
経済面だけでなく、人的支援などいろいろな角度からの支援が必要です。子育て支援団体はたくさんありますが、情報が十分に届いていないため、つながる活動が重要と感じます。
独身層 大川巧人さん
私は体が弱く、多くの支援を受けて育ちました。経済的支援もですが、心理的なサポートが心の支えになりました。子育ても社会全体で支えるべきだと感じています。
子育て経験者 岡村健太郎さん
私はひとり親として子育てしましたが、医療費の支援には本当に助けられました。ただ、いくらかでもお金を払うことで支援の実感が湧くため、無償化には疑問があります。
子育て当事者 柳谷典子さん
助産師として働いていますが、病院の減少など、地域で妊娠・出産を考える機会が減っているのが気掛かりです。まずは増税ではなく地域に目を向け、早い段階で相談できる環境が必要です。
東京大学大学院 山口慎太郎教授
子育て支援は社会の発展につながり、子どもを持たない人にも利益となります。伝統的な価値観から脱却し、男性の育児参加を増やし、男女ともに子育てしやすい環境づくりを行うことが大切です。
子供を持たない層 掛本 智子さん
不妊治療を経験し、保険適用前で想像以上に費用がかかりました。子どもがいる前提の支援が多いのですが、妊娠や出産、費用など、子どもができる前の支援や情報も必要です。
子育て当事者 石川 敏郎さん
育児休職をしましたが、父親向けの支援が少なく、育休推進と合わせて男性向け支援も検討するべきと感じました。また施設もいいですが、自宅訪問型サポートもあると助かります。
エッセイスト 犬山紙子さん(こどもまんなか応援サポーター)
子育て中、周囲の小さな気遣いで孤独感が和らぎました。ひとり親をはじめ、社会全体で孤立させないサポートが重要です。子どもも支えられたという実感が地元愛につながると思います。
広島県知事湯崎
(注)湯崎の『崎』の右側は「大」が「立」
社会全体で子育てを応援することは多くの人が「必要」と考えていますが、子育て当事者の実感とはギャップがある状況です。色々なニーズがある中で何をやるか、皆さんの意見をききながら考えていきたいと思います。
広島県では「少子化・子供・子育て」について、皆さんの意見を募集しています。
今回のテーマ「社会全体で子育てを支えるってどういうこと?」について、ぜひあなたの声を聞かせてください。
【参考資料】第5回車座会議説明資料 (PDFファイル)(1.63MB)
【当日の様子】
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