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茶山マンガ「秋日雑咏 第十一首」

茶山マンガ11「秋日雑咏」

【漢詩「秋日雑咏(しゅうじつざつえい) 第十一首」(『黄葉夕陽村舎詩』後編巻七)】

〔原文〕                            〔訓読〕
隣僧乞我小園芳                隣僧(りんそう) 我(わ)が小園(しょうえん)の芳(ほう)を乞(こ)
蕃菊胡枝秋海棠                蕃菊(ばんぎく) 胡枝(こし) 秋海棠(しゅうかいどう)
忽挈一籃来作報                (たちま)ち一籃(いちらん)を挈(たずさ)え来(きた)りて報(ほう)を作(な)
帯泥松蕈満厨香                (どろ)を帯(おび)る松蕈(しょうしん) 満厨(まんちゅう)(かんば)

〔意訳〕
(となり)の僧侶(そうりょ)が、私(わたし)の庭先(にわさき)の花(はな)を求(もと)めてやってきた。
蕃菊(ばんぎく),胡枝(こし)(=萩はぎ),秋海棠(しゅうかいどう)などを差(さ)し上(あ)げた。
すぐに竹籠(たけかご)を携(たずさ)えて、お礼(れい)にやってきた。
(み)ると、採(と)りたての泥(どろ)のついた松茸(まつたけ)だ。台所中(だいどころじゅう)に香(かお)りが満(み)ちた。