草戸千軒町遺跡は、広島県福山市草戸町にある13世紀中頃(鎌倉時代)から16世紀初頭(室町時代)にかけての港町・市場町の遺跡です。
遺跡からは、当時の民衆が日常の生活や生業などで用いた様々な道具が数多く出土しています。
草戸千軒町遺跡の発掘調査が行われるまでは、日本の中世史は主に文字に書かれた資料によって研究されてきました。
しかし、草戸千軒町遺跡の発掘で膨大な量の実物資料が出土したことによって、民衆生活の実態や当時の社会の様子などが具体的に示され、文字資料だけでは分からなかった当時の社会が明らかになりました。
その後各地で行われるようになる中世遺跡の発掘調査の先駆的な事例として、「中世考古学のさきがけ」と高く評価されています。
これらのことから、数十万点に及ぶ出土品のうち、2,930点が平成16年(2004)に国の重要文化財として指定されました。
⇒草戸千軒町遺跡について学ぼう!(子供向け解説ページ)
名称等 |
広島県草戸千軒町遺跡出土品 |
資料点数 |
2,930点(詳細は、「内容」欄をご覧ください。) |
年代 |
13世紀中頃~16世紀初頭 |
種別 |
考古資料 |
指定年月日 |
平成16年6月8日 |
所有者 |
広島県(広島県広島市中区基町10-52) 広島県立歴史博物館保管 |
内容 |
大きく分けて次の8項目に分類されています。
2 木製品 632点:目録 (PDF)(839KB) 3 墨書木製品 193点:目録 (PDF)(381KB) 4 漆器 79点:目録 (PDF)(169KB) 5 石製品 310点:目録 (PDF)(403KB) 6 金属製品 238点:目録 (PDF)(474KB) 7 骨角製品 76点:目録 (PDF)(178KB) 8 繊維製品 2点:目録 (PDF)(65KB) |