※【一対の磁杯】
この漢詩を詠んだ文政6年(1823)に,松平定信から2点の磁器の杯が贈られている。
詩の通り,桜の花が描かれた杯と鳥文様がある白い杯の一対の杯。
光を当てると,向こうが透けて見えるほど薄い。
熟練の技術で作られた良品。
「磁盃」(江戸時代)(当館寄託資料)
※【浴恩園(よくおんえん)】
現在の東京都中央区築地の中央卸売市場跡地にあった白河藩下屋敷の庭園。
文政12年(1829)に起きた江戸の大火事で焼失した。
大きな池には海水が引き入れられ,周りには四季折々の木や花が植えられ,回遊して愛でることができた。
重要文化財「浴恩園図並詩歌巻「浴恩園図」」(文政7年[1824])
浴恩園の位置