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重要文化財「菅茶山関係資料」に新たな資料が追加されます!!

当館が所蔵している「菅茶山関係資料」は、福山市神辺町出身の儒学者・教育者・漢詩人である菅茶山(1748~1827)とその親族に関わる資料群です。
茶山が詠んだ漢詩集の草稿などの各種草稿類をはじめ、日記類、典籍類、書状類、茶山に贈られた書画・器物類などで構成されています。
菅茶山の事績及び思想、作品を理解する上で最も重要な資料であるとともに、江戸時代後期における茶山と文人等の交友関係を具体的に示す貴重な資料群であることから、平成26年に5,369点が国の重要文化財に指定されました。

その後、令和6年に茶山の古希や傘寿を祝う贈り物、茶山の落款印(らっかんいん)や廉塾(れんじゅく)の蔵書印などを含む資料が、茶山のご子孫の方から追加寄贈されました。
令和7年3月21日(金)、国の文化審議会は文部科学大臣に対して、この追加寄贈資料を含む886点を重要文化財に追加指定するよう、答申を行いました。

 

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◆ 今回追加指定される資料の分類及び点数
分類 既指定
(平成26年)
今回追加指定
(令和7年)
合計
著述稿本類 647点 32点 679点
文書・記録類 631点 318点 949点
書画類 331点 206点 537点
書状類 939点 171点 1,110点
 典籍類 2,706点 40点 2,746点
絵図・地図類 44点 44点
器物類 71点 119点 190点
合計 5,369点 886点 6,225点

 

追加指定の対象となる主な資料

 

※資料の画像をクリックすると拡大できます

「寿杯 松平定信贈」の画像 朱漆の杯に名筆家の書体で「寿」の文字が書いてある
  「寿杯 松平定信贈」

文化14年(1817)に茶山の古希の祝いとして、元老中の松平定信から贈られた杯。

 

「双鶴図 蠣崎波響画」の画像 2羽の鶴が描かれた掛軸
   「双鶴図 蠣崎波響画(かきざき はきょう)

  文化14年(1817)に茶山の古希の祝いとして、松前藩家老で画家の蠣崎波響から贈られた絵。​

 

「印章類」の画像 5つの印章 茶山や廉塾に関する
   「印章類」

茶山や廉塾に関する印章

 

「庭訓(部分)」の画像
「庭訓(ていきん)(部分)」

茶山が実家の当主を弟の恥庵(ちあん)に譲る時に書いた家訓書。