凍結含浸法は植物素材の単細胞化技術の研究から派生した技術です。
単細胞化とは,野菜などの食材の細胞を酵素を利用して1つずつバラバラにすることで,食材を粉砕することなく,色や栄養素を保ったままペースト化できることを期待していました。
しかし,酵素溶液内での処理では細胞から栄養成分が抜け,得られたのは単細胞残渣でした。
そこで,酵素溶液内で処理しない方法を検討し,食材の中に酵素をしみ込ませる技術「凍結含浸法」を発見しました。
凍結含浸法では,酵素をしみ込ませる時以外は溶液につける必要がなく,色や香り,栄養成分が保たれた高品質な単細胞を得ることができました。
凍結含浸法で作った単細胞ペーストは,細胞構造が保たれているため,乾燥すると,色があざやかな高品質の粉末になります。
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