凍結含浸法で用いる酵素は,発酵食品の製造で用いられるカビや酵母などの有用な微生物や植物から抽出された酵素を使用しています。
由来こそ違うものの,私たちの体内にある消化酵素と,食材を分解する働きは同じです。
凍結含浸法で軟らかくしたレンコンを人工消化液で消化したところ,下の図に示すように,凍結含浸処理していない通常のレンコンと比較して短時間で消化され,消化できなかった残渣物量も少ないことが分かりました。
つまり,凍結含浸やわらか食は,食べる前にあらかじめ食材の一部が消化されているのと同じと言えます。
凍結含浸やわらか食は,消化器官の運動機能や消化酵素分泌機能が低下しがちな要介護者にとって,消化器官の負担軽減に役立つ食事と考えられます。
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