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オミクロン株による感染急拡大を踏まえた今後の対応の全体像~重症化予防の徹底~【R4.2.3会見】

印刷用ページを表示する掲載日2022年2月4日

オミクロン株による感染急拡大を踏まえた、今後の対応の全体像について会見を行いました。
オミクロン株の感染力の強さと感染スピードから、従来の対策の徹底をお願いします(令和4年2月3日)。

会見資料 (PDFファイル)(3.11MB)
発言要旨 (PDFファイル)(303KB)

オミクロン株の特徴と対応の方向性

オミクロン株の特徴(従来株との比較)

我々が認識しているオミクロン株の特徴としては大きく4つあります。

感染伝播力が高い

1つ目が感染伝播力が高いことです。

これまでの感染急拡大の様子を見ても明らかではありますが、オミクロン株はそれ以前の株と比較しても感染が広がる力が強いと考えます。
実際に、クラスターの発生状況を第5波と比較しても、クラスターのサイズが大きくなるといった傾向が見られます。

感染伝播力
※R4.2.4データ差替え

その他、オミクロン株の新たな性質など不安要素も加わっており、いずれにしても感染伝播力がさらに高くなることが危惧されています。

潜伏期間が短い

2つ目の特徴として、潜伏期間が約3日で、従来の5日よりも短いことや、
感染翌日には感染力をもつとされており、感染拡大スピードに大きく寄与しています。

この違いについてイメージ図を示しますが、9日から10日後の感染者数が2倍多くなることが分かります。

潜伏期間

感染予防効果

3つ目の特徴として、ワクチン2回接種では、従来ほどの感染予防効果が期待できないことも示唆されています。

次の図は、今回の感染拡大の初期の感染者におけるワクチン接種状況と、それ以前の感染者のワクチン接種状況と比較したものとなります。

感染予防効果

住民全体の接種率は大きく変化していないにも関わらず(79%→82%)、感染者に占めるワクチン接種者の割合は大きく上昇(39%→66%)しています。

このことから、ワクチンの2回までの接種では感染を予防できなくなっていると考えます。

中等症化率や重症化率が著しく低い

4つ目の特徴として、中等症以上となる割合が、これまでと比べて著しく低いことが示唆されています。
  
感染者全体で見た場合でも、年代ごとに見た場合でもその傾向が見られます。

中等症化率と重症化率

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特徴を踏まえた対策の方向性

今後は、これらの特徴を踏まえて対策を実施していく必要があります。

まず、感染伝播力が高いことと世代時間が短いことを受け、これまでよりも強い感染防止対策や接触削減が必要と考えます。
つまり、基本的感染対策の強化と接触削減に向けた人流削減が必要です。

さらに、積極的疫学調査を行って濃厚接触者を特定した段階では、既に濃厚接触者は感染し、場合によっては感染力を持って他に感染させている可能性が高くなります。
つまり、積極的疫学調査による感染の連鎖の遮断に大きく期待することは難しいと考えます。

このことを踏まえると、保健所は重症化リスクの高い患者の重症化予防のための業務に重点を置くことが重要だと考えます。

対策の方向性

2回までのワクチン接種の感染予防効果が従来よりも期待できないため、感染を抑え込まなければならない状況では、ワクチン・検査パッケージを停止する必要があると考えます。

また、ワクチン・検査パッケージに関して言えば、検査陰性の活用も適切ではないと考えます。
感染拡大期には、医療機関等の検査需要も増加し、検査のひっ迫につながるおそれがあるためです。

なお、ワクチン接種については、重症化を予防のためにも3回目接種を推進することが重要と考えます。
中等症化率や重症化率が低いことは医療への負荷の軽減を意味し、これまでよりも高い感染水準であっても強い対策を解除することが可能となると見込んでいます。

そうするためには、再拡大しないようにするために必要な事項について議論を進める必要があると考えます。

これら、従来株とは異なるオミクロン株の特徴を踏まえた上で、今後の対応等について説明します。

対策の方向性その2

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直近の感染状況とまん延防止等重点措置の効果

直近の感染状況

1月から急拡大を始めたことを受け、早期にまん延防止等重点措置を講じました。

非常に高い前週比で急拡大を続けてきましたが、ここ10日程度は比較的低い前週比で推移し、急拡大の傾向は回避し、現在は高止まりの状態となっています。

直近の感染状況

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全国の感染状況

現在は、全国的にまん延防止等重点措置を実施する自治体が多くあります。
その中でも本県は早期に重点措置を実施しました。
 
次の図は、1月21日までにまん延防止等重点措置が適用された自治体の感染状況を比較したものです。

全国の感染状況

まん延防止等重点措置が適用された日を1日目として整理すると、本県は他の自治体と比較しても低い感染水準の時から対策を実施していることが分かります。

つまりそれだけ早期に対策を講じており、直近では、まん延防止等重点措置が適用された自治体の中では比較的低水準で推移しています。

これは、早期に対策を講じた効果と考えます。

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直近の感染状況(シミュレーションと実測値)

かつてない感染急拡大を受け、一時は1日に3,000人の新規感染者が発生するシミュレーション結果となっていた時もありました。

幸いなことに、3,000人に至ることはありませんでしたが、ピークアウトに至っているわけではありません。
当初は1月下旬には減少傾向に転じることを想定していましたが、高止まりが続いている状態です。

直近の感染状況

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対策実施による人出の減少(広島市中心部 夜間、県内全体 昼間)

人出の状況は、まん延防止等重点措置の実施により、過去の緊急事態宣言時並みに人出を削減することができています。

皆様の御協力に感謝申し上げます。

このことは、夜間の人出だけでなく、昼間の人出についても同様です。

広島市中心部夜間の人出 県内全体 昼間

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対策実施の効果

次の図は推定感染経路の内訳を示したものです。

対策の効果

まん延防止等重点措置の実施により、拡大初期に多く見られていた飲食のシーンを起点とした感染を減少させることができています。

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まん延防止等重点措置の検証

まん延防止等重点措置の検証結果をまとめますと

  • 夜間と昼間の人出を過去の緊急事態宣言時の水準まで減少させることで接触機会の削減が行えたこと
  • 他自治体よりも早期に対策を実施することで急拡大状況に歯止めをかけることができたこと

といったことから、対策の効果が現れていると認識しています。

一方で、オミクロン株の影響により感染を減少局面に転換させることはできておらず、また、他自治体の感染が急拡大しているため県外から感染が持ち込まれるリスクは上昇しています。

減少局面に向けては、現在の対策を継続しつつ、現状を踏まえた対策を実施していく必要があります。

まん延防止等重点措置の検証

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減少局面に向けた課題と対応

再拡大を防ぐために

今回も含め、これまでの感染拡大においては飲食のシーンを中心とした感染が増加し、続いて全体の感染状況が悪化する傾向があります。

現在、本県では飲食のシーンでの感染を低い水準に抑えられていますが、再び飲食のシーンでの感染が拡大した場合、全体の感染の再拡大につながるおそれがあります。

よって、現在の対策を継続し、再拡大を防ぐ必要があると考えます。

再拡大を防ぐために

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今後の対策のターゲット(年代)

直近の感染状況の特徴としては、拡大初期と比較して若年層と高齢層の拡大が目立っています

今後のターゲット(年代)

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若年層の感染分析

次の図は10代以下の推定感染経路を示したものです。

若年層の感染分析

若年層では、推定感染経路としては家庭中心が最も多く、経路が不明なものも多く見られます。

続いて、学校での感染が一定規模で発生しています。

また、家庭内の感染について、どの年代の感染者が家庭内に感染を持ち込んでいるのかを整理したところ、若年層によって持ち込まれている事例も一定数存在することが分かりました。

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学校における感染対策

学校における感染拡大を防止するため、学校においては今一度、基本的な感染対策の徹底を図ってください。

各学校、保護者、児童生徒の皆様にはこれまでも多大な努力により取組を進めていただいているところですが、オミクロン株の感染力も踏まえ、再度徹底を図っていただきたいと思います。

また、教育委員会等により学校ごとの対策の点検も実施し、対策の実効性を高めていきます。

なお、児童・生徒の皆様には風邪症状がある場合に登校を控え、医療機関を受診することを徹底してください。

学校における感染対策

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高齢層の感染分析

続いて、若年層と同様に直近で拡大が見られる高齢層です。

高齢層の患者は入院治療を必要とするケースが他の年代よりも多く、入院患者の多くは高齢層の患者となっています。
適切に医療を提供するためにも高齢層の感染対策は重要となります。

高齢層の推定感染経路を見ると、医療機関・高齢者施設での感染が特徴的となっています。

高齢層の感染分析

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医療機関・高齢者施設における感染対策

医療機関・高齢者施設における感染拡大を防止するため、医療機関・介護施設での定期検査、有症状者への優先検査を実施しています。

この取組により感染を早期に探知し、拡大を防止していきます。

なお、後でも触れますが、保健所業務の重点化により医療機関・高齢者施設等におけるクラスター対策の強化にも取り組んでいます。

医療機関・高齢者施設における感染対策

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今後の対策のターゲット(感染の場)

ここまで直近で感染が拡大している年代とその対策について説明しました。

全体の感染状況を見ると、職場での感染も一定規模で発生しています。
また、経路が不明な例も多く見られます。

これら様々な場面で発生した感染が家庭内に持ち込まれ家庭から感染が持ち出され、感染が一定規模で継続していると推測しています。

今後の対策のターゲット(感染の場)

さきほど触れた学校や医療機関・高齢者施設に限らず、今一度それぞれの場面での感染対策の徹底が必要と考えます。

家庭に持ち込まない、持ち出さない取組や、職場感染の防止学校での感染防止の取組に加え、感染経路が不明な感染を抑えるための人流抑制や接触機会の削減が重要となります。

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家庭に持ち込まない・持ち出さない取組

家庭に感染を持ち込まないためには、職場等での接触をはじめとした全体の接触機会の削減が重要となります。
そのため、外出の削減やテレワークの推進をお願いします。

家庭から持ち出さないために、検査受検の有無に関わらず
発熱や咽頭痛、咳などの風邪症状がある場合には出勤・登校・登園等をしないようにお願いします。 
外出を控え、すぐに医療機関を受診してください

症状がない他の家族の方も、外出をできるだけ少なくし、時間も短くしてください。
症状が現れた場合にはすぐに医療機関を受診してください。

なお、検査の結果陽性が判明した場合には、残りの家族の方については濃厚接触者としての対応が必要となります。

家庭に持ち込まない・持ち出さない取組

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今後の対策 まとめ

今後の対策の方針をまとめます。

  • まん延防止等重点措置の継続による再拡大防止や人流抑制等を引き続き行っていきます。
  • 若年層、高齢層の感染拡大防止として学校や医療機関、高齢者施設での対策を再度徹底していきます。

最終的に重要となるのは、一人一人の感染対策の徹底です。

  • これまでの基本的な対策の再度の徹底をお願いします。

今後の対策 まとめ

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重症化予防の取組

新型コロナウイルス感染症に係る医療提供体制の整備や療養環境の整備を通じて、最も重要なことは、医療が必要な人に確実に医療を提供することです。

そのために必要な対応は3点あり、

  • ハイリスク患者に絞った入院対応
  • 初期治療の充実
  • 自宅療養者へのフォローアップ体制

だと考えます。

これら3点のポイントを漏れなく満たすよう、次の図でお示しするような体制を幅広く構築してきました。

医療が必要な人に確実に医療を提供するために(体制全体像)

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ハイリスク患者に絞った入院対応

陽性が判明した時点で症状が悪化している方や、重症化リスクが極めて高い方については、優先的に入院していただく必要があります。

また、入院治療までは必要なくても、今後症状が悪化する可能性が高い方等については、宿泊療養施設にて療養していただき、宿泊療養施設における一元的な健康観察を実施し、症状が悪化した場合に素早く入院できるようにする必要があります。

当然ですが、入院等の療養先決定はスムーズに行われる必要がありますが、特に入院においてスムーズな決定はより重要となります。
そのための体制として、診療・検査医療機関による初診時に、入院要否の判断をしていただいています。

こうすることで、保健所においては膨大な新規陽性者の中から入院させるべき患者をよりスムーズに選定できるようになります。

この取組と同時に保健所業務を重点化することで、より重症化リスクの高い患者への対応が素早く行えるようにしています。このことがハイリスク患者のスムーズな入院につながります。

ハイリスク患者に絞った入院対応

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初期治療の充実

続いて、初期治療の充実ですが、経口治療薬の登場等により入院しなくても行える治療の選択肢が広がっています。

診療・検査医療機関においては、解熱剤等の症状に対する治療薬を処方したり、経口治療薬の処方を行っています。
処方された薬剤を適正に使用するために、薬局による薬剤配送・服薬指導の体制も整備しています。

行政検査やPCRセンターで陽性となった場合には、オンライン診療センターや新型コロナ経口治療薬相談ダイヤルにより、経口治療薬投与を始めとした初期治療へのアクセスを確保しています。

陽性が判明するルートとしては、医療機関、行政検査、PCRセンターの3種類があり、陽性判明時の体調等は様々なパターンが想定されます。

様々なシーンを想定して、複数の窓口を用意することで、早く、確実に治療にアクセスできるようにしています。

また、初期治療とは少し異なりますが、療養中の軽症状、これは入院等が必要な状況ではありませんが、そういった症状や、持病などに対応できるよう、診療・検査医療機関による再診の体制等も整備しています。

初期治療の充実

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自宅療養者へのフォローアップ体制

自宅療養者へのフォローアップ体制についてです。

ご存知かとは思いますが、現在、多くの方に自宅療養をしていただいております。

一言で自宅療養と言っても様々な年代の方がいらっしゃいます。

中には入院や宿泊療養施設での療養までは必要ないが、重症化リスクの高い方もいらっしゃいます。
例えば、高齢であることは重症化リスクの一つとなります。
そのような重症化リスクが比較的高い方については、保健所により特に注意深く健康観察を行っていきます。

その他の方には、フォローアップセンターを活用した健康観察を行い、軽微な症状についてはオンライン診療センター等により対応していきます。

現在稼働している輸液センターは、以前は酸素センターとして稼働していましたが、この施設については、すぐさま入院が必要ではないが、症状が悪化している方に利用いただくものとなります。

輸液センター活用においては保健所による調整も重要となりますが、業務の重点化によりこれらの業務に対応できるようにしています。

必要な時に確実に医療につなげるためには、このように複数の窓口を用意しておくことが重要と考えます。
これにより、漏れを無くすことができます。

自宅療養者へのフォローアップ体制

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医療が必要な人に確実に医療を提供するために

さて、このような体制を整備することで、現在は確実な医療提供を継続できていると考えています。

こちらは、療養期間中に中等症2以上に症状が悪化した患者において、陽性判明から何日後に症状が悪化したかをグラフにしたものです。

中等症2以上に悪化するケースでは、多くが、療養当初から入院対応となっています。
このことは、陽性判明時の入院要否の判断が有効に機能していることの現れだと考えています。

また、療養開始時には入院対応ではない患者においても、適切なタイミングで入院医療につなげることができています。

保健所業務の重点化等をはじめとした取組により、この状況を堅持していきます。

医療が必要な人に確実に医療を提供するために

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保健所業務の重点化によるハイリスク患者への対応強化

先ほどまで説明した医療提供体制は、保健所の業務を重点化することで確実に維持されるものと考えています。

最初にも説明したように、オミクロン株の特徴を踏まえると、これまで行ってきた積極的疫学調査は効果を発揮しないことが多く、重症化リスクの高い患者への対応を強化することの方がより重要となります。

保健所業務の重点化については以前も説明しましたが、改めて、陽性者を中心とした図にて説明します。

保健所業務の重点化によるハイリスク患者への対応強化

検査の結果陽性と判明した場合に、保健所とやりとりをしていただくことはこれまでと同様です。
違う部分としては、職場や学校といった所属への連絡同居家族以外の濃厚接触者への連絡は、陽性者本人から行っていただきます。

所属先が医療機関や福祉施設等であれば、保健所により調査・検査が行われます。
こういった施設でのクラスター化を防ぎ、重症化リスクの高い感染者を多く発生させないようにします。

保健所が全ての連絡等を行うわけではなくなることで、不安に感じられるかもしれませんが、濃厚接触者の特定等は保健所が行いますし、濃厚接触者となった場合の対応等については情報発信を行っているので、いざという時に備えてそれらの情報の確認も行っていただきたく思います。

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濃厚接触者の増加への対応

濃厚接触者に関する情報については、県ホームページやSNSで発信を続けています。

オミクロン株に関する新たな知見に基づき濃厚接触者の対応内容等が変わっていくこともありますが、そういった変化にも対応して情報発信を続けていきます。

新型コロナウイルス感染症患者との濃厚接触者の方へ
濃厚接触者の定義や待機期間・期間中の過ごし方などの情報を掲載しています

濃厚接触者の増加への対応

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積極的疫学調査の重点化の概要

改めて、保健所業務重点化の全体像となります。

保健所業務重点化の全体像

患者全員に関与する保健所業務の合理化による患者の重症化防止

保健所業務の重点化、積極的疫学調査の重点化により、縮小する部分を「重症化する患者を逃さず適切に医療につなげる業務」に振り分けるとともに、
重症化リスクの高い医療機関や高齢者施設へのクラスター対策を続け、患者の重症化防止に必要な業務遂行を維持していきます。

患者全員に関与する保健所業務の合理化による患者の重症化防止

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相談窓口の現状と今後の対応

重症化予防のためには、医療機関受診や検査の体制が整っていることも重要です。

積極ガードダイヤルには、今回の感染拡大において、これまでにないほど非常に多くの問い合わせをいただいております。

一時、回線が非常につながりにくい状況もありましたが、従来の8回線から順次回線を増設して対応しています。

受診が必要な方がスムーズに受診できる状況を確保します。

相談窓口の現状と今後の対応

なお、直近の感染者の発症から陽性判明までの日数を第5波と比較していますが、発見が遅延していることは認められません

引き続き円滑に対応できる体制を確保していきます。

 相談窓口の現状と今後の対応2

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検査の現状と今後の対応

PCRセンターの予約枠の拡大

続いて、検査についてです。

オミクロン株による感染急拡大に伴い、検査需要が増加しました。
PCRセンターについてご覧のように検査会場を増設し、運営時間を拡充することで、1日に実施可能な検査件数を1.5倍程度まで増加させました。

検査の現状と今後の対応

医療機関における抗原定性検査活用による検査迅速化

一方、医療機関においては、直近で検査陽性率が非常に高くなっています。

現在のように市中感染が進行している状況では、有症状の方の陽性率が非常に高いため、医療機関では、有症状者において迅速に検査結果が得られる抗原定性検査を活用することとしています。

これまでどおり、必要に応じてPCR検査も実施しますが、抗原定性検査を活用することで、迅速に陽性を確定し、治療につなげていきます。

このように、必要な検査が受けられる体制を維持しています。

医療機関における抗原定性検査活用による検査迅速化

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県民の皆様へのお願い

改めてオミクロン株の感染力の強さ、感染の早さを踏まえると減少へ向かわせるためには、いままで継続していただいている基本的な感染対策をより精度高く行っていただく必要があります。

まず、マスク無しでの会話はしないようお願いします。
マスクをつける時も、鼻を覆い、隙間をなくしてください

昨日、富岳の研究結果で、強い感染力によりマスクをしていても50センチ以内に入るとリスクが高いことが発表されました。
マスクをしていても常に1m以上距離は空けるようお願いします。

それから冬なので辛いところですが、手洗いうがいこまめな換気をお願いします。

従来の対策の“徹底”をお願いします

また、今の主な感染経路は家庭です。

重要なのは家庭に持ち込まないことです。
オミクロン株の感染力から、家庭に入るとまずほとんどの方が感染すると思ってください。

まず家庭に持ち込まないため、外の人との接触を削減してください。
改めて外出を半分にし、出勤はテレワークや時差出勤など、できるだけ接触を削減いただくようお願いします。

家庭から外へ持ち出さないために、発熱、のどの痛みなどの風邪症状が出たら、ご本人は、出勤や登校はせず、すぐに医療機関を受診し検査を受けてください。

症状が出た方と同居しているご家族は、もしかしたら最初に症状が出ている家族の方が新型コロナウイルス感染症に感染しており、すでにご自身も感染している可能性があります。

外出はできるだけ行わず、症状がでたらすぐに医療機関を受診し検査をお願いします。

家庭へ持ち込まない

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ワクチン接種の効果~3回目接種を~

新型コロナウイルスワクチン接種について
新型コロナワクチンに関する最新情報や、副反応、Q&Aなど、お役立ち情報を発信中。

オミクロン株が感染拡大する直近の状況においても、ワクチン接種による重症化を予防する効果、つまり、入院予防効果が示唆されています。

まだ接種していない方は、積極的な接種をお願いします。

ワクチン接種の効果

さらに、3回目の接種も進められています。
入院予防効果が期待できます。

1回目と2回目に接種したワクチンと別のワクチンを接種する交互接種について、不安に感じられる方もいらっしゃると思いますが、異なっていても効果は得られます

接種の順番が回ってきた方は是非、3回目接種をご検討ください。

市町や県の設置する大規模接種会場も活用してください。

非常に苦しい状況ですが、皆様方との協力により乗り越えていきたいと思います。

ワクチン3回目接種を

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関連情報

  • 自宅療養のしおり
  • 自宅等療養者対象 「広島県オンライン診療センター
  • 新型コロナウイルスワクチン接種について 

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