「びんごエコタウン構想」は、広島県における資源循環型地域社会の構築に向けた先進的なモデルケースとし、施設基盤や技術の一定の集積が認められる備後地域に循環型経済システムの一大拠点を形成し、地域ぐるみで「ゼロエミッション」の理念を実践するためのマスタープランとして策定したものです。
循環型社会の拠点形成とリサイクル産業の振興を図ることを目的として、びんごエコタウンモデル地区内において、平成20年7月から、リサイクル企業向けの事業用地「びんごエコ団地」の分譲を開始し、令和元年度に、全ての区画が分譲されました。
分譲区画No.1について、(株)オガワエコノス(本社:府中市高木町)、福山市及び県の三者で令和2年3月25日に立地協定を締結しました。
(株)オガワエコノスの分譲区画No.1における事業計画は次のとおりです。
[事業内容]
セメント工場や製紙工場における廃棄物由来燃料への需要の高まりに対応するため、福山市近郊で排出される産業廃棄物(廃プラスチック類、木くず)を選別・破砕し、多様な燃料を製造することで、サーマルリサイクル燃料の製造拠点を整備する。
分譲区画No.2について、(株)オガワエコノス(本社:府中市高木町)が平成30年4月から次の事業を行っています。
[事業内容]
福山市近郊の自動販売機業者から排出されるビン、缶、ペットボトル等の飲料容器の混合物や段ボール等を回収し、施設内で、選別・圧縮後、再利用資源として他のリサイクル事業者へ販売する。
ホームページ:(株)オガワエコノス
分譲区画No.3について、環境エネルギー(株)(本社:福山市曙町)、福山市及び県の三者で平成27年5月8日に立地協定を締結し、6月8日に土地売買契約を締結しました。
環境エネルギー(株)の事業計画は次のとおりです。
[事業内容]
収集した廃プラスチック等を破砕した後、触媒を用いて接触分解することにより、ナフサ、ディーゼル等揮発油及び重油の品質に相当する油を生成して販売する。
ホームページ:環境エネルギー(株)
分譲区画No.4については、(株)イー・アール・ジャパン(本店:広島市中区)が平成25年12月から次の事業を行っています。
[事業内容]
使用済小型家電を収集し、解体・破砕処理を行うことにより、金、銀、銅等を含む有用金属素材等を取り出し、国内精錬所等に販売する。
ホームページ:(株)イー・アール・ジャパン(準備中)
分譲区画No.5及びNo.6については、(株)エコフィール(本店:広島市南区)が平成23年10月から次の事業を行っています。
[事業内容]
容器包装関係の廃プラスチック類及び製材木くず等を使用して「ウッドプラスチック建材」等を製造する。
当該製品は、木の質感を持ち、耐久性があり、ベランダやバルコニーの床に簡単に施工できる。また、利用後は再資源化が可能である。
ホームページ:(株)エコフィール