「定用水碑」は,八木用水を開削した卯之助の息子である桑原巳之助貞紀が,父卯之助の功績を顕彰するべく文化14年(1817)に建立した。
当館所蔵の桑原家文書には,「定用水碑」の原文が残されており,石碑に刻まれた文字が鮮明に分かる。
細野神社前に設置されている定用水碑は,平成26年(2014)8月の広島土砂災害の際に土石流によって流された。その後,県道177号線を越えて太田川河川敷へ流れ込んだ土砂の下に埋もれているのが発見され,元の場所に再設置された。
被災の影響で,石碑の角がやや欠けており,碑文が彫られた表面にも傷が残っている。