Q:文書館の資料を利用するとき,事前に連絡しておく必要がありますか。
A:とくに連絡する必要はありません。開館日・開館時間を確認の上,直接来館していただき,閲覧室カウンターで閲覧申請をしてください。 ただし,収蔵資料のうち古文書については,未整理のものや,所蔵者との契約ができていないものなどがあり,すぐには利用できない場合があります。当館ホームページの「収蔵資料の詳細」を調べていただき,見たいと思う古文書について検索手段が整っていない場合(目録などが無い場合)には,事前に御連絡ください(目録がある場合は大丈夫です。)。 また,大量に資料の閲覧をされる場合も,事前に御連絡いただければ,資料の出納がしやすくなります。 また,行政文書については,申請を受けてから15日以内に審査をした上で利用に供していますので,申請した当日に利用できない場合があります。 とくに遠方から来館される方で,資料の利用について不安があるときは,御遠慮なくお問い合わせください。 |
Q:文書館の資料は複写できるのですか。貸出はできますか。
A:複製資料や図書,行政資料(行政刊行物)についてはコピー(電子式複写)サービスを行っています。コピー代は1枚10円です。マイクロフィルムで閲覧利用する場合は,リーダープリンターでの複写も行っています(1枚10円)。 また,行政文書についても,可能なものはコピーサービスをしていますが,紙の痛み具合が激しいものやプライバシー情報を含むもの等,文書によってはコピーできないものがあります。 古文書については,コピーサービスをしておりませんので,複写を希望される方は,カウンターへ複写申請書を提出したうえで,御自分のカメラで写真撮影をしてください。三脚はお貸しします。また,必要に応じて当館の撮影室も提供しています。 なお,収蔵資料の貸出は,公的機関や団体等が展示事業等で使用する場合,あるいは,所蔵者から特別の許可を得ている場合などを除き,原則として行っていません。当館が収蔵する図書についても同様です。御了承ください。 |
Q:家に古文書があるのですが,何が書いてあるのか分かりません。文書館へ持って行けば読んでくれますか。
A:当館には,近世・近代の古文書を扱う研究員がいますので,少量もしくは解読不明箇所の解読をお手伝いすることは可能です。ただし,大量の解読依頼(冊子1冊まるごとの解読や,一紙文書数点以上の全文解読など)は御遠慮いただいております。また,掛軸や漢詩等については,御希望に沿えないこともありますので御了承ください。なるべく辞書などを使って御自身で読んでいただき,解読文と一緒に古文書を御持参いただくようお願します。 |
Q:文書館以外に,古文書を読んでもらえる所はありませんか。
A:自分の家に古文書があり,自分では読めないが,何が書いてあるか知りたいという方は結構おられます。しかし,古文書の解読は,書いた人の字のくせなどもあるため,よく読める人でも,きちんと解読することは難しいものです。そのため,解読を確実に請け負ってくれる所は殆ど無いのが現状です。しかも,解読を依頼される方の多くは,単に字を読むだけでなく,その文書の由来や価値についても訊かれますが,そういったことは,その文書を伝来させた背景について所蔵者から入念な聞き取り調査などをしなければならず,簡単に分かるものではありません。文書館のように解読できる職員がいる公的機関の場合でも,ある程度の分量の解読を請け負うとなると,他の業務を一定期間犠牲にして取り組まなければならないため,上記のような制限をつけさせていただいているところです。この点を御理解ください。 古文書に書かれている内容を知りたいという方は,まずは御自分で読む努力をするというのが基本です。書店に行けば,古文書解読のための様々な書籍を目にすることができますし,これまでにも実に多くの本が刊行されています。また,多くの文書館では,古文書解読の練習をお手伝いするため,古文書解読入門講座などを実施して,希望者に受講していただいていますし,マスコミなどが実施する通信講座などもあります。また,地元の郷土史団体などで,古文書解読の勉強会を行っている所もあるようです。 |
Q:曾祖父の兄弟が移民でハワイに渡ったと聞いています。その事実を確認する方法はありますか。
A:ハワイへは明治18年から27年までは官約移民,それ以降は移民会社による契約移民や,自由移民によって渡航しています。当館には外務省外交史料館が所蔵する横浜から出航した移民の海外旅券下付表の複製があり,渡航者の名前と年代が分かれば,渡航目的や出身村,年齢を確認することができます。なお,ハワイ以外の米国・南米なども同様です。 |
Q:古文書の保存・管理方法について教えてください。
A:木箱,衣装箱,無理ならば段ボール箱に入れ,湿気のない乾燥した場所で保管してください。中に防虫・防湿剤(ピレスロイド系)を入れるとよいでしょう。面倒でも,年に1,2度は虫干しをしてください。虫干しは天気の良い乾燥した日を選び,直射日光を避けて「陰干し」して下さい。セロハンテープや付箋などの化学糊や,クリップ・ホッチキスなどの金属製のものを使った整理は古文書を傷めることになりますから使わないでください。 |