八木村の村政全般にわたる様々な事案についての書付をまとめた記録で,天保3年(1832)と元治元年(1864)の2冊がある。
この中には八木村で起きた洪水についても記されており,江戸後期には,寛政8年(1796)と文政11年(1828)・同13年(1830),さらには嘉永3年(1850)と台風・豪雨による大きな洪水被害を受けたことが分かる。
八木村の役場文書は広島市に合併した際,大部分は同市へ引き継がれたが一部が散逸し,古書店へ流出したものを広島県が昭和49年(1974)に買い取り,現在当館が所蔵している。
また,「八木村旧記控帖抜萃」は,旧記控帖の内容を抜萃してまとめたもので,天保3年・元治元年の2冊分が合冊されている。
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