嘉永7年(1854)11月に,賀茂郡の割庄屋を務めた竹内家が大地震後の郡内村々の被害状況を藩に報告するためにまとめた調査報告書の控。
各村ごとに家屋や田畑・道路・河川・池などの破損状況などを集計し,怪我人についても記している。郡内の各所で地割れにより「水汐吹出」といった現象が起き,堤防の破損も数多く報告されている。
竹原下市では,地割れで田畑から海水が吹き出し,広島藩の御蔵所も壁や瓦が落ちて大きく破損した。損壊家屋が143軒あり,塩浜でも地割れにより泥が吹き出し,塩蔵や釜屋など37軒が破損したと記している。
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