この帳面四冊は,いったん冷凍保管した後,国立歴史民俗博物館の天野真志氏に修復(帳面の解体→洗浄・漉きばめ→綴じ直し)していただいたものである。
修復前の帳面は表紙などがゆがんだ状態で,汚れや折れ皺があり,カビの発生や破損した部分もあったが,天野氏の修復により,汚れやカビが除去されて,欠損した部分もきれいに補填されている。
また,帳面の綴じ部分の紙縒りは解体時に外し,漉きばめで修復した後,新しい紙縒りを使用して,それぞれ元の綴じ方と同じ方法で綴じ直してある。
(左)修復前の帳面 (右)修復した帳面を新しい紙縒りで綴じ直す。