渋谷氏は,尾道を本拠とする豪商で,戦国時代の末期,毛利氏の海の御用商人として,軍事物資の保管や調達・輸送を行って勢力を増大させた。江戸時代初期には,尾道町において,5人の年寄に次ぐ月行事筆頭(組頭)として,加子(船頭・水夫)の調達や,町の運営に当たっていたことが知られる。 渋谷家文書には,これらの活動を示す,毛利氏時代から福島氏時代,浅野氏時代初期の貴重な古文書がまとまって残されている。これらの文書は,中世から近世への文書様式の変遷を知る上でも貴重な存在と言える。
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