家内安全御札
并ニ出世立身御守
一 くと所(竃所)きよめ第一之事
一 毎朝新火ニて焼付候事
附、無用之火焼申間敷
一 薪・しば(柴)木之類
かりにも足下にかけましく
一 灰つかへ取除候節、小火
吟味可仕(仕るべし)
但、丑寅之日用捨
一 くと所ニてたはこ(煙草)吹附
又は吹がらうつすなと(打つ捨など)
堅用捨
一 同所肩江器物何によらす
物置候事無用
一 毎々台所そうち(掃除)致候節
くと所(竃所)へはきかけ(掃きかけ)間敷
一 水瓶之水へちり(塵)・ほこり(埃)
入不申様念入、手雫・杓之雫
心ヲ附可申事
并ニ不浄手内之はしり場ニ而
洗候事用捨
一 こほれ火足下にかけ間敷事
一 火消田子毎々改見可申
并ニ夜中火鉢・たはこほん(煙草盆)
置所念入候事
一 認時行儀ニ可仕(仕るべし)、乱ヶま敷(がましく)
噺し并ニ争論堅無用之事
一 庭内へつばき吐、又は余り
もの等捨候類用捨
一 鍋・釜・食物之器へ一度箸なと
致候もの二度もとへかへし(元へ返し)候事
別而用捨可致(致すべし)
一 裏ニて焼し火内へ取候節
くと所(竃所)へ入候事仕間敷候、くと所(竃所)は
きよめ所と心得候へは、
祈祷ニ成候
我ためは人のためなり
またひとの
ためハをのれ(己)か身に
むくふへし(報うべし)