草戸千軒の荷物を運んでいるのは、刳舟(くりぶね)という一本の木をくりぬいてつくった舟です。
この舟は、せまい水路でも物を運べるので、とても便利でした。
市は、月に3回決まった日にちに開かれていて、店がたくさん並んでいました。
市が開かれる日は多くの人が集まりにぎわっていました。
どんなものが売られていたのか見てみましょう。
まず、舟の近くには、米俵(こめだわら)・壺(つぼ)・すり鉢などがあります。
あかりにつかう油を売っている人の道具も見えます。かわらけという土器(どき)を売っているところもあります。
さらに左には、やきもの・鯛(たい)やすずきといった魚・あさりやしじみといった貝・海藻(かいそう)・米や大豆などの穀物(こくもつ)を売っている小屋もあります。
その向うには共同井戸もあり、人が集まっていろんな話をする場所にもなっていました。
市場のようす