ミニ展示とは、通史展示室内で2か月ごとに入れ替えを行う展示です。
当館所蔵の資料を中心に、特定のテーマに沿って紹介しています。
江戸時代、備後・備中・備前(現在の広島県南東部と岡山県南部)の干拓地を中心とした地域では、盛んに い草の栽培が行われ、備後表(びんごおもて)や早島表(はやしまおもて)など良質な畳表が生産されました。
この展示では、明治時代以降に生産された福山市の畳表と岡山県早島町の染色した い草を織り込んだ“花ござ”の展示を通して、近代瀬戸内地域の多様な い草織り文化を紹介します。
また、備後地域のい草に関する歴史についても紹介します。
広島県立福山誠之館高等学校から、令和4年(2022)に、3,792 点の資料が当館に寄贈されました。
これらの資料は、明治から昭和にかけて、福山誠之館中学校(後の福山誠之館高等学校など)が収集したもの又は卒業生から寄贈されたもので、福山地域の遺跡の資料が中心になっています。
今回の展示では、同校による収集活動とその教育的役割を振り返るとともに、史料や注記(資料の表面に記載された発見場所などの文字情報)から明らかになった、遺跡や地域について紹介します。
福山が誇る名産品のひとつである備後絣を当館所蔵作品で紹介する「絣 KASURI」展示は、毎年、ミニ展示として開催しています。
4回目となる今回は、“手織り”と“機械織り”のそれぞれの特徴について紹介します。
今回も当館の絣ボランティアさんに御協力いただき、展示をしています。
絣ボランティアさんの活動についても、併せて紹介します。
手織りの備後絣(幾何学文)
※絣ボランティアさんの活動についてはこちら⇒「絣ボランティア」
草戸千軒町遺跡は、後に芦田川の中州となり水分が多い環境であったため、木製品などが数多く残されていました。
なかでも板塔婆は、中世の葬送や墓制を考える上で重要な資料です。
さらに、年代が墨書されている板塔婆は、遺構の年代を考えるカギにもなっています。
この展示では、このような草戸千軒町遺跡出土の板塔婆を紹介します。
草戸千軒町遺跡は、長年の調査研究により中世の港町であったことが明らかになりました。
交通・流通の結節点である港町を象徴するものに、人や物資を載せて往来した舟があります。
今回は遺跡の出土品の中から、舟を形どった舟形や井戸材に転用された舟材などを通して、草戸千軒と舟の関わりを紹介します。
写真:舟形(重要文化財広島県草戸千軒町遺跡出土品)
草戸千軒町遺跡調査研究所開所50周年記念
▷草戸千軒と舟【終了】
4月1日(土)~5月31日(水)
草戸千軒町遺跡調査研究所開所50周年記念
▷草戸千軒の板塔婆【終了】
7月29日(土)~10月1日(日)
▷絣 KASURI4 -手織と機械織-絣ボランティアの成果 【終了】
10月3日(火)~12月3日(日)
草戸千軒町遺跡調査研究所開所50周年記念
▷県立福山誠之館高校寄贈資料からみる福山の遺跡 【終了】
12月5日(火)~1月28日(日)
▷近代瀬戸内のい草製品-福山市の畳表と岡山県早島町の花ござ-【終了】
1月30日(火)~3月31日(日)
一般:290円(220円)
大学生:210円(160円)
高校生及び65歳以上は無料
※( )内は20名以上の団体