水に濡れて固着した掛軸50点は,竹べらなどで開披した後,ゆる巻きにして乾燥させ,現状を撮影しました。乾燥させた掛軸の本紙や表装にはカビなどが発生しており,劣化も激しかったため,所蔵者から解体の許可を得て,東北大学の安田容子氏のご指導のもと,掛軸を本紙と表装に解体し,本紙が絹本のもの19点は,洗浄して保管しました。
(左)本紙と表装を撮影する。 (中)現状を記録用紙に記入する。 (右)本紙を少しずつ解体する。
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(左)ネット2枚で本紙を挟んで巻く。⇒(中)本紙を水に浸けて,筆で丁寧に洗う。
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(右)洗った本紙の水を吸水させる。 ⇒ (左)マットの上で乾燥させる。 ⇒ (右)芯を入れて巻き,薄葉紙に包んで保管する。