指定:昭和62年3月31日
所在:三次市作木町岡三渕及び布野町横谷
面積:5.75ヘクタール
女亀山は、広島と島根の県境に位置し、標高600~700メートルの浸食平面の上にのる標高830メートルの玄武岩丘です。
本県における玄武岩は、世羅台地から帝釈台地にかけてと脊梁山地の吾妻山付近と羅漢山付近に多く分布しており、そのほとんどが更新世旧期のものですが、女亀山は新期のもので、本県では庄原市高野町の2か所のみに分布しています。
女亀山の山頂部に小面積ですが、ブナ林、イヌシデ林が見事に発達しています。
この地域は、特に昆虫相が豊かです。このことは、鳥類の生活採餌にとって極めて好適な環境となっています。
本地域は、アオゲラ、ヤマガラ等多くの鳥類の繁殖地となっているほか、深山森林地帯で繁殖する夏鳥や冬季本州に南下する亜高山帯鳥類の越冬地または中継地となっています。
また、ブナ林等の林床は、モリヤギセル、サイゴクビロードマイマイなど希少な陸産貝類の生息地域となっています。
女亀山全景
山頂に広がるブナ林
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)