G7広島サミットユースフォーラム

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「綾瀬はるかと考えてみよう~平和のこと,未来のこと~」を開催しました。

令和5年2月26日(日)広島国際会議場フェニックスホールにて,G7広島サミットユースフォーラムを開催しました。

当日は,お集まりいただいた約1,100名(1st・2ndステージ合計)の県内中高生の皆さんの前で,登壇者からそれぞれの視点で,平和や未来への想いが語られました。

イベントチラシ

綾瀬はるかさんによる平和への想い

広島出身で,俳優の綾瀬はるかさんは,過去に出演した報道番組を通じて,60名以上の方から戦争体験を聞いてこられました。

フォーラム冒頭では,特別編集された綾瀬さん出演の報道番組の映像を通して,原爆や戦争の悲惨さ,「こんな思いをほかの誰にもさせてはならない」という被爆者の方々の願いが会場の皆さんに届けられました。

田中稔子さんによる平和への想い

田中さん
被爆者の田中稔子さんは,90を超える国と地域で被爆体験を伝えてこられた経験や若い世代が平和を継承していく重要性について語り,参加した若者に呼びかけました。

被爆者は高齢化し,平均年齢が84,5歳になっています。活動は年々難しくなりました。これからは,その継承が大切な役目となります。それには,若い皆さんの関心と力が必要です。どうか,今まで多くの人々が,平和を願い活動してきたその想いを,今度は若い皆さんが,自分に出来る方法で世界につないでください」

高校生による平和の活動

フォーラムでは,広島市立舟入高等学校と広島県立安芸府中高等学校の生徒の皆さんが登壇し,同世代の中高生へ自身の取組についてお話いただきました。

広島市立舟入高等学校(1st ステージ)

舟入高校生

舟入高校の生徒さんからは,演劇部による原爆劇の取組が約半世紀以上続いており,近年では生徒自ら演劇の脚本を作るなど,高校生の視点で原爆の継承を行っていることなどが説明されました。
原爆投下前の時代から現代にタイムスリップしてきた少女の話や,核抑止についてディベートすることをテーマにした話など,今まで4つの劇を制作されてきたとそうです。


舟入高校生の発表で使用されたスライド
​▼当日説明に使用されたスライドの一部(脚本を手掛けた劇の紹介)
舟入高校の皆さんは,原爆劇を通して学んだことを次のように語りました。
「平和に関する問題には核抑止論のように簡単に解決できない問題が多いです。しかし,私たち若い世代が考え続け,議論し続けることが平和につながる第一歩になるのではないかと学びました。」
この学びを通し,舟入高校演劇部の原爆劇の在り方や表現の仕方も考え続け,この伝統をつないでいきたいと締めくくられました。

広島県立安芸府中高等学校(2nd ステージ)

安芸府中高校生
安芸府中高校の生徒さんからは,「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さんの生涯を紙芝居で伝える取組について,近年では海外の学生などにオンラインで英語紙芝居で行うなど,原爆の悲惨さや平和の尊さを伝えていることなどが紹介され,実際に紙芝居のワンシーンも披露されました。


原爆の子 さだ子の願いのスライド写真
▼「原爆の子 さだ子の願い」脚本:宮崎二美枝 絵:江口準次 発行:汐文社

安芸府中高校の皆さんは,「高校生である私たちが平和について学ぶこと,考えることでより良い未来への第一歩になります」と語りました。最後は紙芝居のワンシーンを通して,平和の鐘の音を表現し,発表を締めくくりました。

綾瀬さんや田中さんからの感想

綾瀬さんや田中さんからは,舟入高校の取組に対して,体験していないことを伝えることや演技で想いを伝えることの難しさへの共感の言葉が,また,安芸府中高校の取組に対して,披露した紙芝居の表現力への賞賛の言葉がそれぞれ寄せられ,今後の活動にエールを送りました。

会場からの質問

フォーラム内では,来場いただいた中高生の皆さんから登壇者に質問をする時間もありました。
綾瀬さんへこれからの活動への思いを聞いたり,田中さんへウクライナ侵攻についての質問があったりと,とても多く手が挙がり,関心の高さが伺えました。

フォーラムの感想

フォーラムの終わりには,登壇者の方から感想が述べられ,これからの平和や未来への思いがつづられました。

また,来場いただいた中高生の皆さんからは,アンケートを通して「今回のフォーラムの話を友人に伝える」,「祖父母や被爆者の方から話を聞く」,「世界に友達を作る」といったコメントをいただきました。

 

「綾瀬はるかと考えてみよう~平和のこと,未来のこと~」を開催します。

 多くの被爆者の体験に耳を傾けてきた女優の綾瀬はるかさん,被爆者の田中稔子さん,県内高校生を登壇者に迎え,G7広島サミットユースフォーラム「綾瀬はるかと考えてみよう~平和のこと,未来のこと~」を開催します。

開催概要

日時:

令和5年2月26日(日曜日) 
 1st Stage (1回目) 13時00分~14時15分(12時30分開場)
 2nd Stage(2回目) 15時30分~16時45分(15時00分開場)

場所:

広島国際会議場フェニックスホール(広島市中区中島町1番5号)

次第:

・開会あいさつ 松井一實(広島サミット県民会議副会長(広島市長))

・綾瀬はるかさん(女優)の戦争取材の紹介

綾瀬はるかさん 

・田中稔子さん(被爆者)を交えた登壇者によるトーク

田中稔子さん

・県内高校生の活動紹介
 1st Stage (1回目) 広島市立舟入高等学校(演劇部による原爆劇)
 2nd Stage(2回目) 広島県立安芸府中高等学校(「原爆の子 さだ子の願い」の英語紙芝居)

応募資格等

応募資格:

広島県内にある中学校・高等学校,およびそれに相当する学校に在学する生徒

※相当するとは,
 〇義務教育学校(小中一貫校)の7年生~9年生
 〇中等教育学校(中高一貫校)
 〇高等専門学校(5年制高校)の3年生まで
 〇特別支援学校の中学・高校生
 〇専修学校(高等課程)

※イベント当日に学生証を確認させていただく場合もございますので,必ずご持参ください。

応募期間:

令和5年1月25日(水)から同年2月19日(日)必着

応募方法:

応募フォーム又は応募用紙の郵送,FAXによる応募

【応募フォーム】
 https://www.rccbc.co.jp/event/G7hsyouthforum/

【郵送,FAXによる応募】
 チラシ裏面の応募用紙に,必要事項を記入して,事務局へ郵送またはFAXにより応募してください。
 
 郵送:
 RCC G7広島サミットユースフォーラム事務局
 〒730-0015 広島市中区橋本町5-11

 FAX:082‐222‐2270

※チラシは2月上旬ごろ対象各校へ送付予定です。
イベントチラシ (PDFファイル)(1.66MB)

 

定員

各回 1,400人(入場無料)

※お申込み多数の場合は抽選となります。
※応募フォームで申し込みされた方は,後日事務局からメールにてご案内いたします。
 なお,保護者の方の端末やパソコン等で応募いただき,当日当選メールが確認できる端末をお持ちになれない場合には,会場受付で学生証をご提示いただき,当選確認をさせていただきます。
※郵送またはFAXで申し込みされた方は,当選ハガキの発送をもってご案内いたします。

問い合わせ先

RCC G7広島サミットユースフォーラム事務局
電話:082-222-2276(平日10時00分から17時00分)