広島の心
広島の心
色鮮やかで美しい鯉や、広島盆綵、枯れた盆栽に芸術品としての命を吹き込む漆箔木の展示のほか、G7広島サミットを歓迎する多くの県内外の方々が参加したモザイクアート、子供たちによる折り鶴アート、修道高校の学生によるバラの地球儀、世界バラ会議が開催される福山市のばらの作品「フラワーウォール」など、広島ならではのおもてなしの心をあらわす様々な作品を展示しました。
・錦鯉
・廣島盆栽
・漆箔木
広島の折り鶴についてはこちらをご覧ください。
錦鯉
(広島県淡水魚養殖組合)
錦鯉は約200年前に、新潟県で生まれたとされていますが、広島でも約100年前には養殖が始まっています。温暖な気候と良質な河川水を利用した錦鯉養殖が盛んとなりました。
「錦」とは絹織物(着物)のことで、錦鯉の名前は鯉の鮮やかな色をたとえたものです。錦鯉はその美しさから「泳ぐ宝石」や「泳ぐ芸術品」とも呼ばれ、海外の愛好家の間では「carp」ではなく、「koi」または「Nishikigoi」と呼ばれ親しまれています。
長年の生産者の努力により美しい錦鯉の数々が全国で生産されるようになり、今では100を超える品種があると言われています。
広島では、錦鯉は平和の象徴とみなされています。鯉どおしが喧嘩をすることがなく、穏やかに過ごしています。
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廣島盆栽
((株)庭能花園)
広島市西区は廣島盆栽の発祥地と言われています。その特徴は、低栄養な土「マサ」を使うことで植物の成長を抑制し、成長過程を緻密にすることでバランスを整えていく事にあります。そのため、広島の盆栽は、美しく緻密なディテールが可能となるのです。
広島の盆栽には、様々な種類があります。広島の代表的な盆栽である「錦松」は、特徴的で美しい幹肌を持つ植物で、美しい風景を表現するのに最適な素材として知られています。錦松の名は、天皇陛下より賜った事はよく知られています。また、原爆に耐え生き抜いた盆栽「ヒロシマサバイバー」は今もなお美しくあり続け、ヒロシマの思いを象徴する存在となっています。
広島の盆栽は、伝統や美意識を受け継ぎながら、新しいアイデアを取り入れ進化し続けています。その美しさと高度な技術をお楽しみください。
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漆箔木
(漆芸作家 高山尚也、盆栽師 着能松太郎)
盆栽師の着能松太郎が、虫に食われた枝を切り落とし、根に処理を施したあと、漆でコーティングしました。枝骨だけになった枯れ木に、再び息吹が感じられるよう配色し、幹には、本来持っていたと思われる、力強さを再現しました。
日本で漆は、縄文時代から、土器や木製品の接着や装飾に使われて来ました。近年では、漆器や仏壇、寺社仏閣など、限られた用途にしか使われなくなりましたが、この漆箔木は、木を保存するという、漆の原点といえる使い方です。
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- 広島漆芸作家 高山尚也 / NAOYA TAKAYAMA(外部ページ)
未来へつなぐ折り鶴アート
(広島市教育委員会)
広島の子どもたちが、平和で明るい未来を願い、世界恒久平和への祈りを込めて折った鶴を、高校生が一つ一つ丁寧に組み合わせて、2つの作品を制作しました。
こちらに展示している作品は、合掌のポーズで平和を祈る人々をイメージし、鶴を渦巻き状に並べることで、世界中の平和への祈りが混ざり合い一つの大きな思いになる様子を表現しました。また、G7主要七か国を七色の折り鶴で表現しており、中心となって世界平和を目指す取り組みを先導してほしいという願いを込めています。手の中にある光は、人々の祈りの中にある暖かみを表現しており「平和への祈りや希望」を感じられるように制作しました。
たくさんの子どもたちの祈りの込められたこの作品を通して、一人でも多くの人にヒロシマの思いが届きますように。
モザイクアート制作
(主催/広島サミット県民会議、協力/中国新聞社)
G7広島サミットを歓迎する市民、県民の皆さまの6237枚の写真を集めて作成したモザイクアートです。2023年2月8日と5月12日の中国新聞朝刊に掲載しました。
2つのアートの背景は瀬戸内海の素晴らしい多島美でつながっています。左のアートは、手のひらから飛び立とうとする「折り鶴」が広島の平和の心を表現し、右のアートは、G7各国をイメージした折り鶴が広島から羽ばたき、「ここから世界へ、ここから未来へ」、平和の思いを広げていこうとしています。
皆さま ようこそ広島へ
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世界に誇るばらのまち福山
(福山市)
希望と平和の象徴であるばらのまち福山は、1950年代半ば、戦後の荒廃したまちに活力を与えようと、住民が地元の公園に1,000本のばらを植えたことに端を発します。その後、長い年月を経て、今日では、70年近くにわたって住民がばらの手入れや栽培を通じて育んできた「ローズマインド(思いやり、優しさ、助け合いの精神のようなもの)」は、市民一人ひとりに受け入れられています。街中に100万本のばらが華麗に咲き誇る、世界に誇るばらの都へと進化しています。2025年5月には、この福山で世界バラ会議が開催されることが決定しています。
約3,000本のプリザーブドフラワーを美しく表情豊かに配置した「フラワーウォール」。これは福山市民が、花々が咲き誇る中、平和への願いをばらに託し、平和共存への揺るぎない決意を示したことを表しています。
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折り鶴PEACEボックス
(広島テレビ放送株式会社)
かつてヒロシマで起こったことを「おぼえておく」ことが、再び悲劇を繰り返さないためには大切だと考え、広島テレビは「覚えておこう。」(NEVER FORGET)をキーワードに、G7広島サミットキャンペーンを始めました。「折り鶴企画」では、市民や著名人に「折り鶴」づくりを呼びかけ、その過程や折り鶴に込めた思いを番組やネットで紹介してきました。
展示している「PEACEボックス」を埋め尽くすのは、みなさんから寄せられた折り鶴です。この中には、人々の平和を願う思いが詰まっています。
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- 覚えておこう。 (htv.jp)(外部ページ)
書道パフォーマンス作品
G7広島サミット開催の成功を願い、広島県内6校の高校生たちが「書の力」で世界に平和のメッセージを発信。音楽に合わせて、大小さまざまな筆を駆使して、迫力のある大作を完成させました。
- 広島県立祇園北高等学校 書道部
- 広島県立広島観音高等学校 書道部
- 広島県立広島皆実高等学校 書道部
- 広島県立東城高等学校 芸術部
- 広島市立広島中等教育学校 書道部
- 広島市立基町高等学校 書道部
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- 代表校 広島県立祇園北高等学校(外部ページ)
バラの地球
(修道中学校・高等学校)
このバラの地球は世界が一つになり平和になることをイメージして作製しました。この作品には約4000個のバラが使われています。このバラは一つ一つ生徒の手で作られました。
緑のバラには「希望」、青には「夢が叶う」、白には「清純」、ウクライナのところに使われている黄色には「平和」という花言葉があります。折り紙は日本を象徴するものの一つであり、ここ広島で開催されるG7サミットで日本と世界を繋ぐものの一つになれば良いなと思い心を込めて作りました。
詳しくはこちら
- 修道中学校・修道高等学校 公式ウェブサイト (shudo-h.ed.jp)(外部ページ)
- Youtubeはこちら(外部ページ)