広島の技術
広島の技術
広島県の産業は、「ものづくり」を軸として、造船・鉄鋼・自動車などの重工業から、電気機械・電子部品などの先端産業まで、バランスのとれた層の厚い産業群を形成し、製造品出荷額等は、中国・四国・九州地方で11年連続して1位となっています。
世界に誇るものづくり技術があり、地場産業からハイテク産業まで、様々な分野で世界屈指の独自技術をもつオンリーワン企業や、全国的・世界的に高いシェアを持つナンバーワン企業が数多くあります。
・高度な“Kiru”・“Kezuru”・“Migaku”技術
空中ディスプレイ
(株式会社アスカネット)
アスカネットのASKA3Dプレートはガラスや樹脂などで出来た特殊な光学結像パネルです。ディスプレイや立体物をASKA3Dプレートを通して結像することで、プレートの反対側の等距離の位置に高精度な実像を表示することが可能です。センサーや触覚と組み合わせることで空中タッチパネルとしても利用でき、非接触で衛生的なインターフェイスとしての需要も高まっています。
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備中備後ジャパンデニムプロジェクト
(福山市)
瀬戸内海沿岸、岡山県西部から広島県東部にまたがる備中(びっちゅう)・備後(びんご)地域は1600年代から綿花や藍の栽培が盛んで、日本有数の織物の産地として栄えました。
時を経て1960年代に入りジーンズが本格的に輸入されるようになると、若者を中心に人気が高まり、国産デニムの生産が加速。紡績、染色、織布、縫製、加工といったデニムの生産に関わる知識と技術が集積し、シェア約80パーセントを誇る国内最大のデニムの産地へと成長を遂げたのです。
織物・藍染(あいぞめ)の伝統技術と独自のアイデアを注ぎ込むことによって日本ならではの進化を続け、オンリーワンの価値を生み出したJAPAN DENIM。世界各国の名だたるファッションブランドにおいてブランド価値の向上に貢献し、今もなお多くのファンに愛され続けています。
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スピングルムーヴ
(株式会社スピングルカンパニー)
広島県南東部の府中市で、90年の歴史ある工場から職人の手作業で生み出すスニーカー「スピングルムーヴ」。最大の特徴は、自社工場で製造加工したゴムのソールと畜産副産物であるレザーを、スニーカーの伝統製法・バルカナイズ製法によって生産している点です。熱に弱い天然皮革と加熱・加圧を行うバルカナイズ製法の組み合わせは、世界でも他に例を見ない唯一無二の技術です。
近年は、限りある資源を有効活用する取り組みとして、アップサイクル素材を活用した製品開発も進めています。今春発売した「SPM-1005R」では、広島などに贈られた折り鶴を再生したレーヨン糸でキャンバス生地を開発し、アッパーに採用。G7広島サミット応援商品の認定を得ました。
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高度な“Kiru”・“Kezuru”・“Migaku”技術
(株式会社ディスコ)
(株)ディスコは、広島県呉市発祥の精密加工装置/加工ツールのメーカーです。当社は「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」に事業領域を特化しており、それら技術は現在、主に半導体製造に用いられています。半導体製造時、Kiru(切断)技術は「より小さく」、Kezuru(研削)技術は「より薄く」、Migaku(研磨)は「より強く」加工するために用いられ、半導体チップの小型化や高集積化を通じ、スマホやサーバーの小型化・高性能化等に貢献しています。またEVや電力設備に用いられるパワー半導体では、薄化研削によって性能向上を図ることができるため、電力効率向上によるカーボンオフセットにも貢献します。
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- 株式会社ディスコ 製品・技術情報 (disco.co.jp)(外部ページ)
超微細3Dプリントサービス
(株式会社キャステム)
全長0.2mmという、実物の約17万分の1スケールの福山城の製作を可能したのが、キャステムと京都先端科学大学で共同研究を進めている世界最高精度の3D光造形装置Nanoscribeシステムを利用した超微細3Dプリントサービスです。積層2光子重合の3D造形技術とサブミクロンの分解能を持つIP樹脂を用いることで、従来の製法では不可能な形状や精度の製品を製造することが可能なシステムとなっています。
この技術を応用することで、刺しても痛くない医療用の針、血管内を映すカメラなど極小のレンズ、生物の一部をナノレベルで再現できる可能性があります。
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- 超微細3Dプリント | 株式会社キャステム (castem.co.jp)(外部ページ)
SADAKO
(株式会社キャステム)
株式会社キャステムでは、被爆された佐々木禎子さんが生前最後に折った折り鶴を永遠に残し、世界中の人に届けるプロジェクトを発足。3Dスキャン・3Dプリントといった最新のデジタル技術とキャステムの精密鋳造技術を掛け合わせることで、紙製の折り鶴を、禎子さんの想いと共に金属製の永遠の折り鶴として蘇らせました。
「禎子さんが自身の折り鶴に織り込み託した願いや想いをカタチにする」それを一番の使命に、折り目や紙の質感、シワの一つ一つを丁寧に3Dデータ化しており、そのままの姿を精密鋳造技術で製作しています。完全再現されたこの折り鶴の商品名を『SADAKO』 と命名し、日本国内及び海外に向け、販売サイト等を通じて世界中の人のもとへ届けています。
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YMR-II(ヤマハ発動機株式会社)
(ヒロボー株式会社)
ヒロボー株式会社は、無線操縦ヘリコプター製造の先駆者として世界に発信し続けている実績があります。この機体は「高い情報セキュリティ機能」「優れた自動飛行操作」「軽量コンパクト化」と国産ならではの技術の集積された機体となっています。ヒロボーは、ラジコンヘリのメーカーであると共に樹脂成形の高い技術を誇るメーカーでもあります。本機には、そんなヒロボーの樹脂成形の技術が多く使われています。ヒロボーのインサート成形は、絶縁素材である樹脂と電気を通す金属とを技術力により解決し、車載等の様々な電子部品にも利用されています。ヒロボーは、樹脂成形の技術力で、国産ドローンの製造工程を支えています。
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- ヒロボー / HIROBO | ヒロボー株式会社(外部ページ)
Pride of Hiroshima展
(Pride of Hiroshima展実行委員会)
展示内容:「戦後復興」 「現在」 「未来」の3ゾーンに分け、それぞれの時代において参画企業が取り組んできたことを示したパネルや関連する品々を展示。
参画企業:アンデルセン・パン生活文化研究所、イズミ、エディオン、オタフクソース、熊平製作所、ザイエンス、サタケ、大創産業、大和重工、中国新聞社、中国電力、中国放送、中電工、西川ゴム工業、にしき堂、ひろぎんホールディングス、広島アルミニウム工業、広島ガス、広島電鉄、広島東洋カープ、広島マツダ、福屋、フジタ、フレスタホールディングス、マツダ、もみじ銀行
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- Pride of Hiroshima展 (prideofhiroshima2023exhibit.jp)(外部ページ)