【目次】
※このページは、国立がん研究センターがん情報サービスのコンテンツを引用して作成しています。
セカンドオピニオンとは、患者さんご自身が病気への理解を深め、適切な治療を選択するため、担当医以外の医師に意見を聞き、情報を収集することです。
「がん診療連携拠点病院」を中心として行われるがんの診療は、「標準治療」を基本としています。標準治療とは、現時点で最も効果が期待でき、安全性も確立した一番よい治療のことをいいます。
がん診療連携拠点病院では、標準治療に基づいて治療方針が決められるため、病院や医師によって意見が大きく異なることは必ずしも多くはありません。しかし、同じ意見であったとしても、セカンドオピニオンを受けることで、病気や治療への理解がより深まり、納得して治療にのぞむことにつながることがあります。
また、最近では日常的に行われるようになってきましたので、担当医に気を遣ったり、遠慮したりする必要はありません。ただし、絶対に受けなければならないものではなく、メリット・デメリットもよく考えて受けるかどうかを決めましょう。
セカンドオピニオンは、下図のような流れで受けることができます。
【セカンドオピニオンを受けるまでの流れ】
(国立がん研究センターがん情報サービス)
1から5の各場面において、注意する点や具体的な方法、実際にセカンドオピニオンを受ける際のポイントなどについては、国立がん研究センターがん情報サービスに詳しく掲載されています。セカンドオピニオンを受ける際は、ぜひ一度ご確認ください。
セカンドオピニオンに対する様々な立場の方からのアドバイスです。
担当医から
ご説明した診療方針を十分理解し納得していただくためにセカンドオピニオンという方法があります。
申し出があれば、現在の担当医は紹介状などを用意しますので、遠慮せずにお申し出ください。
セカンドオピニオンを担当する医師から
適切な意見を述べるためには、これまでの経過を知ることが大切です。
現在の担当医からの紹介状と検査結果をお持ちください。
経験者から
セカンドオピニオンは納得して医療を受けるためにも患者として当然の権利です。
しかし、その前に少し考えて見ましょう。
「担当医からの説明は十分理解できていますか?」
しっかり説明を受けた上で、セカンドオピニオンを求めましょう!
もし自分からセカンドオピニオンを受けたいと言い出しにくいときは、「親戚が…」とか、「友人が…」とか他の人が言うので、と伝えてみてはどうでしょうか。
診断を受ける際のアドバイス
セカンドオピニオンに限らず、がんと診断された直後など、詳しい病状や治療の内容などについて、落ち着いて聞くのは難しいことも多いため、家族や親しい人と一緒に話を聞くことをお勧めします。
その際、どのようなことを聞いたか、メモ程度でもいいので書きとめておくようにしましょう。
県内のがん診療連携拠点病院には、セカンドオピニオンの相談窓口が設置されています。
セカンドオピニオン相談窓口では、(1)診断の確認、(2)治療方針の確認、(3)その他の治療方法の確認とその根拠を聞くための医師を紹介してもらうことができます。
また、同じくがん診療連携拠点病院に設置されているがん相談支援センターでも、セカンドオピニオンに関する一般的な相談を行うことができます。