【目次】
国立がん研究センターがん情報サービスには,転移や再発について,その起こり方や心の変化,また再発・転移したがんの治療を始めるときに知っておいていただきたいことなどが掲載されています。あなたのこれからの暮らし方を考える一つのヒントとしてご覧ください。
※上記内容などが掲載されている書籍「患者必携・もしもがんが再発したら」については,国立がん研究センターがん情報サービスでも公開されています。
転移性脊髄圧迫とは,脊椎・脊髄腫瘍が脊髄を圧迫し,疼痛・脊髄神経障害を起こす病態のことで,そのほとんどが,がんが骨に転移することで発症します。進行すると圧迫された脊髄の部分よりも下の神経機能が失われ,両足のまひなど,回復が不可能な状態に陥る可能性があります。
初期症状や治療などの情報について,次のページに詳しくまとめています。
自立歩行可能な状態で治療を開始すれば約90%の方が歩行機能を維持できますが,足が全く動かず歩行不能な状態の患者さんの場合,歩行可能までの回復が期待できるのは約10%と言われています。
朝には脚のしびれだけだったにもかかわらず,その日の午後には脚が動かなくなる方もおられ,一刻も早い治療が重要となります。特に骨転移がんと診断された方で,初期症状がみられる方は,すぐさま医療機関を受診してください。