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国立がん研究センターがん情報サービスのサイトでは,「肝細胞がん」についての情報を,がんが疑われたときから治療後の生活に至るまで,その時点で必要と思われる情報ごとに掲載されています。
がんについて情報を集めたいけど,なかなか求める情報にたどり着かない場合や,手に入れた情報が本当に正しいのか疑問があったり,医療用語が多くて今一つ理解できない場合などは,がん相談支援センターに相談してみることで,解決したり不安が解消されたりする場合があります。また,がん相談支援センターでは,各種がんについて解説された冊子や資料を入手することができます。がんに関することなら誰でも無料でご利用いただけますので,ぜひご活用ください。
広島県では,検診から治療後の経過観察までの一連のがん医療を,切れ目なく適切に行うため,一定の基準を満たした医療機関が連携する「肝がん医療ネットワーク」を構築しています。
次のページでは,肝がん医療ネットワークを紹介するとともに,地域(二次保健医療圏)や機能ごとに参加医療機関を検索することが可能です。
「わたしの手帳」とは,患者さんと医療者が,診断から術後にいたるまでの経過等を記録し,情報を共有することで,安心して治療を受けるために役立てていただくためのものです。患者さん自身のがんの情報や治療計画などを記録することができ,がん治療の流れや相談窓口,がん種に応じた県内のがん患者団体等の役立つ情報も掲載されています。次のページからダウンロードしていただくことができますので,ぜひご活用ください。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは,肝炎ウイルス検査(肝機能検査とは異なります。)を受けないと分かりません。これまでに1度も検査を受けたことがない方は,ぜひ肝炎ウイルス検査を受けましょう。 |
日本における肝がん死亡の約8割(2007年時点)がB型肝炎ウイルス(HBV)又はC型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染者(キャリア)であることが分かっており,広島県にはHBVキャリアが45,100人,HCVキャリアが35,400人いると推定され,このうち,感染を認識していないキャリアはHBVで11,000人,HCVで5,400人とされています。(2015年時点)また,広島県は全国平均に比べて肝がん死亡率の高い県です。(平成29年で全国ワースト15位 75歳未満年齢調整死亡率)
B型肝炎及びC型肝炎は,感染しても自覚症状がなく,適切な治療を行わないまま放置すると,本人が気が付かないうちに慢性肝炎から肝硬変や肝がんといったより重篤な病態に進行していくことがあります。
このため,広島県ではHBV又はHCV感染による慢性肝炎から肝硬変や肝がんへの進行を予防するため,肝炎ウイルス感染の早期発見と陽性者の早期治療を目的とした,無料肝炎ウイルス検査の実施や抗ウイルス治療に対する治療費の助成などを行っています。