県民の皆様が,がんに対する理解を深め,必要な行動をとっていただくために大切な情報をまとめて紹介しています。
【目次】
累積罹患リスクと累積死亡リスク(国立がん研究センターがん情報サービス)
現在,日本人の2人に1人が生涯に一度はがんにかかり,3人に1人はがんで亡くなっています。がんは,すべての人にとって身近な病気です。
がんから,あなたとあなたの大切な人の命を守るためには,日ごろから食生活の改善や運動による健康づくりなどを通じて,がんの予防に取り組むとともに,国が推奨するがん検診を定期的に受診し,早期発見・早期治療に努めることが大切です。
予防と検診は,今からすぐに始められるがん対策です!
がんを他人事と思わず,広島がんネットなどで正しい知識を身に付けて,県民総ぐるみのがん対策に取り組み,「がん対策日本一」をともに実現しましょう!
インターネットの普及などにより,誰でも手軽にがんに関する情報を手に入れることができるようになってきました。その一方で,科学的根拠のない治療法などの情報に触れる機会が多くなり,場合によっては,がんの病状が進行してしまい治療が難しくなるケースや,後から高額な治療費を請求されるケースなどが生じています。
国(厚生労働省)も,2018年5月に医療広告ガイドラインを発表し,翌6月に改正医療法が施行され,医療機関等のウェブサイト上の広告規制(虚偽広告・誇大広告)に取り組んでいますが,インターネット上などには,まだまだ信頼できない情報がたくさんあふれています。
あなたやあなたの大切な人ががんだと分かったとき,「少しでも可能性があるならどんな治療でも試したい」「この治療法が良いみたいだから,紹介してあげて力になりたい」との思いで,インターネットや新聞に掲載されている情報に飛びつきたくなることもあると思います。
その時,少しだけ落ち着いて,もう一度その情報を見つめてみてください。その情報は,あなたやあなたの大切な人の健康,そして命に関わるものです。がんに対する情報を見聞きしたときには,次に示す3つのポイントを確認し,正しい情報であるかどうかを判断しましょう。
医療に関する情報は,研究が進められるにつれて進歩しています。これまで信じられていた情報が,研究が進んだことで,間違っていたことが明らかになることもあります。 古い情報や,いつのものであるかが不明な情報は,そのまま信じない方がよいでしょう。
薬や食品などの企業による販売目的の広告ではないか確認しましょう。効果が確認されていない治療法や食品などの宣伝を目的としている場合には,信頼できる情報とは言えません。
また,著名な先生であったとしても,その先生個人の意見の場合には,必ずしも科学的に正しいとは言えない場合があります。
ある物質が多くの人のがんに有効であると科学的に確認されるためには,試験管での実験から始まって,動物,少数の人,何十人,何百人,場合によっては何万人の人を対象とした何段階にも及ぶ研究が必要です。ネズミで効果があったという研究結果があっても,人での効果がきちんと確認されていない場合はまだ信頼できる情報ではありません。
がんに関することなら誰でも無料でご利用いただける相談窓口です。県内のがん診療連携拠点病院に設置されており,がんについて詳しい看護師や生活全般について相談できる社会福祉士などがお話をお聴きします。
がんの告知時などは,頭の中が真っ白になり,治療や日常生活について何をどのようにすればよいのか,また信頼できる必要な情報はどのようにして手に入れたら良いのか,考えることが難しい場合があります。そんな時は,がん相談支援センターの相談員と一緒に,抱えている問題や不安な気持ちなどを,1つずつ整理することで,気持ちが楽になったり,解決のヒントを見つけることができるかもしれません。
まずは,「がん相談支援センター」というがんに関する身近な相談窓口があるということを知ってください。
そして,あなたが「がんについて相談したい」と思ったときに,ぜひご活用ください。
広島県では,入浴着を着用した方やオストメイトの方の入浴等について適切な対応をしていただけるように,各市町や県所管の各公衆浴場業営業者・各旅館業営業者等に通知し,理解の促進を図るとともに積極的な情報発信に協力をお願いしています。
皆様のご理解とご配慮をお願いします!